子どもから大人まで好きな人が多い生き物、ペンギン。
世界には18種類のペンギンが存在しますが、中でも最も大きくなる種が「コウテイペンギン」です。
よく名の知られているコウテイペンギンですが、その大きさや生態など、皆さんはどれくらいご存知でしょうか?
今回はコウテイペンギンの生態や、かわいらしいヒナ・赤ちゃんなどについて紹介していきます。
コウテイペンギンの生態

コウテイペンギンは鳥鋼ペンギン目ペンギン科オウサマペンギン属に属する生き物です。
英語名からエンペラーペンギンとよばれることもあります。
顔と背中、前脚(フリッパー)は黒く、腹部は白いツートンカラーが特徴的です。
側頭部と胸上部のあたりは黄色味を帯び、下のくちばしには黄色やピンク色のラインが入ります。
エンペラーペンギンによく似た体色をしているペンギンにオウサマペンギン(キングペンギン)がいますが、オウサマペンギンはエンペラーペンギンよりもやや小さく、側頭部や胸上部の色がオレンジに近い濃い色をしています。
また、コウテイペンギンは南極大陸に分布しているのに対し、オウサマペンギンはケルグレン島やサウスジョージア島など、南極に近い島々を繁殖地としています。
コウテイペンギンの主な餌は魚やタコ、イカなどの魚介類です。
陸ではそれほど速く走れないコウテイペンギンも、海中では華麗な泳ぎで動き回る獲物を捕らえます。
南極の海が凍り始める3月から4月ごろ、コウテイペンギンは餌場である海を離れ、内陸へ移動していきます。
5月から6月には産卵期となり、メスは卵を1つだけ産み落とします。
なんと、コウテイペンギンでは抱卵とふ化直後の子育てをオスが全て行うのです。
食事をとることもままならないまま温め続けた卵から赤ちゃんがかえるのは約2か月後。
ふ化から1か月ほどの間は、両親の脚の間で包まれながら成長していきます。
コウテイペンギンの赤ちゃん
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大人のコウテイペンギンとは違い、ヒナの体は灰色の羽毛で覆われているため、一目瞭然です。
ある程度成長すると、父親も母親も餌をとるためにヒナから離れる時間が長くなります。
そんな時、ヒナは大人のハドルのように集団で身を寄せ合い、両親が帰ってくるのを待つようになります。
このヒナの集団はフランス語で”保育所”を意味する「クレイシ」と呼ばれているんです。
寒さや外敵から身を守るため身を寄せ合う姿は、多くの写真家を虜にしてやみません。
コウテイペンギンの性格

一般的に、コウテイペンギンの性格は穏やかで社会性が高いといわれています。
極寒の南極では気温がマイナス60度を下回ることもありますが、そんなときコウテイペンギンはお互いに身を寄せ合い、寒さをしのぎます。
まるで押しくらまんじゅうをしているかのようにみえる、このペンギンの集団は「ハドル」と呼ばれます。
コウテイペンギンにとって、仲間はハドルをつくり寒さから身を守るためにも必要な存在。
基本的に集団で生活をするからこそ、社会性をもった性格であることは大変重要なのです。
コウテイペンギンの大きさ
コウテイペンギンはペンギンの中でも最大の大きさに生長する種です。
長径12㎝ほどの卵から生まれたコウテイペンギンの赤ちゃんは、2年ほどかけて体長100から130㎝ほどにまで成長します。
大人になったコウテイペンギンの体重は20から45㎏ほどと、小学校高学年の子供くらいあるのです。
まとめ
・コウテイペンギンの顔と背中、前脚は黒く、腹部は白いツートンカラーが特徴的
・コウテイペンギンの性格は穏やかで社会性が高いと言われている
・コウテイペンギンの体重は20から45㎏ほどと、小学校高学年の子供くらいある
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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