イワトビペンギンやロイヤルペンギンなど、黄色の飾り羽をもつペンギンはすべて「マカロニペンギン属」に分類されています。
属名にも採用されているマカロニペンギンも、やはり黄色の飾り羽が独特なペンギンの一種です。
このペンギンの「マカロニ」という不思議な名前がどこから来たのか、ほかのマカロニペンギン属のペンギンとどのようにして見分ければよいのか、皆さんはご存知ですか?
今回はマカロニペンギンについての生態や性格、大きさ、赤ちゃんをご紹介します。
マカロニペンギンの生態
マカロニペンギンは鳥綱ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属に分類される生き物です。
亜南極圏を中心とした島々やを繁殖地とし、繁殖期以外は遠方の海へ移動します。
頭部や喉元、フリッパー、背中は黒く、腹部は白色をしています。
特徴的なのは、マカロニペンギン属に共通する目の上の黄色の飾り羽です。
マカロニペンギンの飾り羽は左右の目の後方へ向かって垂れ下がり、大変目立ちます。
ほかのマカロニペンギン属の飾り羽は顔の左右の飾り羽が独立していますが、マカロニペンギンの飾り羽は頭頂部で左右がつながっているという違いがあります。
名前にある「マカロニ」とは、18世紀にイギリスで流行ったファッションスタイルに由来します。
当時イギリスでは最先端の派手なイタリアの洋服に身を包んだ男性を「マカロニ」とよんでいました。
鮮やかな飾り羽をもった本種の見た目は、この「マカロニスタイル」に例えられたたのです。
繁殖地では斜面の砂礫地に小石などを集めて巣をつくります。
たくさんのマカロニペンギンが同じエリアに営巣して巨大な集団(コロニー)を形成することが知られており、時には数十万羽が1つのコロニーを作り上げます。
巣の間の距離は30~40cmほどと、比較的近距離です。
オキアミなどの甲殻類やイカなどを食べますが、餌を捕る際には50m以上、時には100mも潜水できる能力を持っています。
日本国内でも一部の水族館で飼育がされていますが、個体数は減少傾向にあるだけでなく高齢化も進んでいます。
マカロニペンギンの性格
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マカロニペンギンの性格についての情報はあまりありません。
しかしながら、コロニー内にある自分の巣に別の個体が侵入してくるとつついて追い出すという行動が見られるので、ある程度の攻撃性は有しているようです。
マカロニペンギンの大きさ
マカロニペンギンは体長が70㎝ほどにまで成長する、ペンギンの中では中型の種です。
近縁と考えられているロイヤルペンギンも同程度の大きさですが、これらはマカロニペンギン属の中では大きい方です。
体重は2.4~3.5㎏ほどといわれていますが、海で毎日餌を食べて栄養を蓄えた繁殖期直前は5㎏以上になる可能性があります。
逆に、抱卵が始まると餌を食べる機会が減り痩せてしまうなど、季節によって体重は大きく変動します。
マカロニペンギンの赤ちゃん
11月ごろに産み落とされた卵は35日ほど抱卵され、1羽のヒナがかえります。
マカロニペンギンのヒナは頭部や背中が茶色、腹部が白色と、目立たない色味をしており、親とは似ても似つかない姿です。
生まれてから25日間ほどは母親から餌をもらい、父親に世話をしてもらいますが、その後はヒナ同士が集まり「クレイシ」という集団を形成します。
ヒナがクレイシにいる間、両親は海へ餌をとりに行き、ヒナへは交代で餌を届けるようになります。
2月の巣立ちのころになると、ようやく飾り羽が少しずつ生えてきます。
まとめ
・マカロニペンギン属の飾り羽は顔の左右の飾り羽が独立していますが、マカロニペンギンの飾り羽は頭頂部で左右がつながっている
・マカロニペンギンの性格はある程度の攻撃性があると考えられる
・マカロニペンギンの体長は70㎝ほどでペンギンの中では中型の種類
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コウテイペンギンの生態や性格は?最大身長など大きさや赤ちゃんについても
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