大陸から長い期間隔離され、ほかの地では見ることのできないような独特の生物相を生み出した絶海の孤島、ガラパゴス。
数々の珍しい生き物がいますが、このガラパゴスにもペンギンが生息しています。
冷たい氷の世界に住むイメージのあるペンギンとは異なり、赤道直下に近いガラパゴス諸島に住む小さなペンギンです。
今回は、そんなガラパゴスペンギンの生態と性格、大きさや赤ちゃんについてご紹介していきます。
ガラパゴスペンギンの生態
ガラパゴスペンギンは鳥綱ペンギン目ペンギン科フンボルトペンギン属に分類されるペンギンです。
フンボルトペンギン属にはガラパゴスペンギンに加え、フンボルトペンギン、ケープペンギン、マゼランペンギンの3種が属しています。
背中や頭部、フリッパー、足は黒、腹部は白色をしています。
目から側頭部、のど元にかけてには細く白いラインが曲線を描いています。
フンボルトペンギンの仲間には腹上部に黒いラインが入ることが多いですが、ガラパゴスペンギンの場合このラインは不明瞭です。
明るい間は採餌を行い、夜間には陸に上がって休みます。
ガラパゴス諸島は赤道直下にある熱帯の島。
そんな島に暮らすガラパゴスペンギンは、時には40度にもなる気温に耐えなければなりません。
昼間に陸上に上がった際はなるべく日陰にいるようにし、太陽にも背を向けて体温の上昇を抑えるようにします。
気温が特に高い時、ガラパゴスペンギンは口を大きく開け、あえぐように呼吸をします。
これはパンティング(開口呼吸)という行動で、体内にたまった熱を逃がそうとしているのです。
餌は小さめの魚が中心ですが、小さな甲殻類も食べるといわれています。
海水温の変動により十分な餌が捕らえらえれなくなると、子作りをやめてしまいます。
ガラパゴス諸島にしか生息おらず、個体数自体も少ないため、十分な生態調査が行われていないのが現状です。
ガラパゴスペンギンの性格
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ガラパゴスペンギンの性格についての報告はほとんどなく、はっきりとしたことはわかっていません。
同じフンボルトペンギン属のペンギンには警戒心の強い種が多く、ガラパゴスペンギンも似たような性格を示すのではないか、と考えてられています。
ガラパゴスペンギンの大きさ
ガラパゴスペンギンはフンボルトペンギン属のペンギンの中では最も小さな種です。
体長は50㎝前後、体重は2㎏前後になります。
フンボルトペンギン属の仲間はペンギンの中でも中型(70㎝くらい)になる種が多いですが、ガラパゴスペンギンだけは比較的小型のペンギンということができます。
ガラパゴスペンギンの赤ちゃん
ガラパゴスペンギンは1年に2回以上産卵することがあります。
産卵が行われるのは海に近い砂漠地帯。
メスは一度に2個の卵を産み、1か月半ほどで小さなヒナがふ化します。
親とは異なり、ガラパゴスペンギンの子どもは背中やフリッパー、頭頂部が濃い灰色、腹部とあごの下が白色をしています。
ふ化してから1か月ほどの間は親から餌をもらいますが、その後は自分で餌を探すようになります。
餌をもらえなくなってもしばらくは巣の近くで過ごしますが、ふ化から2か月ほど経つと巣立ちを迎えるのです。
まとめ
・ガラパゴスペンギンは個体数自体も少ないため、十分な生態調査が行われていない
・ガラパゴスペンギンはフンボルトペンギン属のペンギンの中では最も小さな種
・ガラパゴスペンギンの子どもは背中やフリッパー、頭頂部が濃い灰色、腹部とあごの下が白色をしている
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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