アジは大衆魚の代表格で我々の食卓に欠かせない存在です。
青魚が持つ特有のクセや臭いも少なく、新鮮なものは刺身にしても良いですし、他にも塩焼きやみそ煮など様々な調理法で食卓を彩ってくれます。
ここではアジの生態や旬の時期、販売値段、価格相場などについて紹介していきます。
アジの生態・特徴
アジはスズキ目アジ科に属する海水魚の1種です。
アジ科にはたくさんの品種が存在しますが、単にアジという場合は「マアジ」を指すのが普通です。
体長は通常30~40cmほどですが、中には50cmに達する個体もいます。
魚体は紡錘形でやや細長く少し側扁しており、側線と呼ばれる魚体側面の線上に硬い稜鱗(りょうりん)と呼ばれるうろこが並ぶことが特徴です。
アジには内湾に住み着くタイプと、外洋を回遊するタイプが存在し、内湾に住むものを「黄アジ」、外洋を回遊するものを「黒アジ」と呼んでいます。
黄アジは名前の通り魚体の背部が黄色を帯び、身には脂がよく乗っていますが、黒アジは体色が全体的に黒っぽく、外洋を回遊することから脂が少なく体形がスマートです。
アジの産卵期は11~8月頃とほぼ通年で、詳しい時期は地域によって異なります。
卵は約0.8~0.9mmの分離性浮遊卵で、受精後40時間ほどでふ化します。
誕生した稚魚は体長2.5mm前後で、流れ藻の周辺で動物プランクトンなどを捕食します。
寿命は平均5~6年程度と知られており、性成熟までに要する時間は2~3年です。
アジの生息場所
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アジは北海道南部から東シナ海にかけて分布しています。
港の中といった浅い場所から水深150m前後の外洋まで幅広く生息しており、通常は群れを作り小魚や小型の甲殻類、多毛類などを捕食しています。
アジの旬の時期
アジの旬は4~7月頃ですが、産地によって異なります。
アジは産卵期の前の時期が栄養が蓄えられ、身に脂が乗り美味しいとされています。
アジの産卵期は11~8月とほぼ通年ですが、西日本では3~5月、東日本では5~8月頃が最盛期です。
よって、春先に旬を迎えるのは西日本産で、春から初夏にかけてが旬なのが関東産、夏場が美味しいのは東北地方産のアジです。
アジは青魚ですが、特有の臭いやクセが少なく食べやすい魚です。
足が速いのが難点ですが、新鮮なものは刺身にしても脂の旨味を楽しめます。
その他にも、煮物や汁物、焼き物や干物など様々な調理法と相性が良く、日本の食卓には欠かせない存在です。
アジの販売値段・価格相場
アジは全国的に商業漁業が行われており、年間を通して漁獲されているので、価格も安価で安定しています。
2017年の築地市場における鮮魚のアジの取扱い数量は約14万tで、卸売価格は1kg当たり平均で568円でした。
また、アジは加工品も数多く取引されており、同じくアジの開き干しの取扱い数量は約6000tで、平均卸売価格は468円でした。
小売価格としては鮮魚で1kg当たり1000円前後、開き干しで1kg当たり2000円前後で販売されていることが多いようです。
アジは通常では網で漁獲されますが、近年では釣りによって漁獲して状態の良いまま出荷した、ブランドアジも西日本を中心とした地域で見られます。
まとめ
・アジはたくさんの品種が存在しますが、単にアジという場合は「マアジ」を指すのが普通
・アジは産卵期の前の時期が栄養が蓄えられる4~7月頃が旬の時期
・アジは鮮魚で1kg当たり1000円前後、開き干しで1kg当たり2000円前後で販売されていることが多い
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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