ニュージーランドには何種類かのペンギンが分布しています。
コガタペンギン(フェアリーペンギン)やキガシラペンギンなどは専門の観察ツアーが組まれており、旅行で訪れた際に会える可能性が十分にあります。
訪れることが難しいような島々にも生態がはっきりしていないような研究途上のペンギンが暮らしています。
スネアーズペンギンは観光客が上陸できない島に住む珍しいペンギンです。
今回はそんなスネアーズペンギンの生態や性格、大きさ、赤ちゃんについてご紹介します。
スネアーズペンギンの生態
スネアーズペンギンは鳥綱ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属に分類される生き物です。
ニュージーランドにあるスネアーズ諸島を繁殖地としています。
生息地から「スネアーズペンギン」とよばれることが多いですが、正式な和名は「ハシブトペンギン」です。
その和名の通り、太くて立派な赤茶色のくちばしをもっています。
頭部や背中、フリッパーは黒く、腹部は真っ白、足はピンク色、目の上から後頭部に向かって黄色の飾り羽があります。
マカロニペンギン属のペンギンがもつ特徴的な飾り羽は、スネアーズペンギンでもよく目立ち、キリリとした眉毛のようにも見えます。
一見するとフィヨルドペンギンによく似た姿かたちをしていますが、フィヨルドペンギンは頬に白い毛が数本生える模様があるのに対し、本種ではそれが見られないことで区別できます。
また、スネアーズペンギンのくちばしの基部には白っぽい皮ふが露出していますが、フィヨルドペンギンにはそれがありません。
陸では緩やかな斜面や岩の間、低木の中などに浅い巣をつくります。
つくられた巣の周囲には小石などが並べられますが、これは他の個体の巣と自分の巣のっ境界線です。
8月から2月ごろにかけて繁殖期をむかえ、スネアーズ諸島で産卵や子育てを行いますが、5月ごろには繁殖地を離れます。
繁殖地を離れている間、どこでどんな生活をしているのかははっきりしていません。
オキアミや小魚、イカなどを食べていると考えられています。
スネアーズ諸島は特別な許可がない限り上陸することができないため、生態が完全に解明されているとは言えない状況です。
スネアーズペンギンの性格
Sponsored Link
スネアーズペンギンの性格についての詳細な報告は少なく、よくわかっていない点も多いですが、高い社会性があるといわれています。
また、自分の巣に対する執着が高く、外敵が巣に近づくのを許さない負けん気も備えているのだそうです。
スネアーズペンギンの大きさ
スネアーズペンギンはペンギン類の中では中型の種です。
体長はおおむね55㎝前後ですが、大きい個体では60㎝を超えるものもいます。
泳ぐときに重要な役割を果たすフリッパーは18㎝前後と、体の3分の1ほどの大きさがあります。
体重は2.5~4.5kgほどです。
スネアーズペンギンの赤ちゃん
メスのスネアーズペンギンは2個の卵を産みますが、無事大人になれるのはほとんどの場合1羽のみです。
9月から10月ごろに産み落とされた卵は両親によって約1か月ほどあたためられ、大人よりもずっと小さなヒナが誕生します。
スネアーズペンギンのヒナは背面が濃い茶色、腹部は薄い茶色をしています。
大人のような目立つ飾り羽は生長とともに現れてくるのです。
まとめ
・スネアーズペンギンの正式名称はハシブトペンギンといい、地域に合わせてスネアーズペンギンと呼ばれる
・スネアーズペンギンの性格は詳細にはわからないですが、高い社会性があると考えられている
・スネアーズペンギンは中型のペンギンで大きい個体では60㎝を超えるものがいる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コウテイペンギンの生態や性格は?最大身長など大きさや赤ちゃんについても
Sponsored Link
海の幸好きの方にシェアしてこの情報を届けませんか?
記事が参考になったという方は
FBなどで「いいね!」もお願いします^^!