タカエビは地域的な食材で、全国的には流通していません。
産地では比較的に容易に入手できる美味しいエビとして知られており、その味は甘エビに似て甘味があり様々な調理法で楽しむことができます。
ここではタカエビについて生態や旬の時期、価格相場などについてご紹介します。
タカエビの生態・特徴
タカエビはエビ目クダヒゲエビ科に属する海水生のエビの1種です。
体長は15~20cmほどで、体色は全身が赤色を帯びたピンク色をしています。
体表は短い毛で覆われていて光沢はなく、体長の3倍以上はある長い触角が特徴的です。
エビ類に共通する体の前方にある角状の突起は、複眼より少し突き出す程度で弓状に湾曲しています。
その角の上側には6~9個の、下側には1~3個の小さな棘が並びます。
5対ある歩脚は後ろの方ほど長くなり、1番後ろの脚は体長とほぼ同じ長さです。
タカエビの呼び名は主に鹿児島県での呼称で、標準和名は「ヒゲナガエビ」です。
漢字では「髭長海老」と表記し、名前の由来は読んで字のごとくヒゲ(触角)が非常に長い容姿から来ています。
その他にも、甘エビに似た容姿から「薩摩甘エビ」や「ホンエビ」などの呼び名があります。
タカエビの産卵期は11~4月頃です。2月に産卵の最盛期を迎え、一度の産卵で9万~30万粒の卵を産卵します。
タカエビの生息場所
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タカエビは国内においては静岡県から九州にかけて分布しています。
国外では東南アジアからオーストラリア北東部と、西太平洋の温暖な場所に幅広く分布しています。
水深200~600mほどの砂泥底に生息している深海性のエビです。
タカエビの旬の時期
タカエビの旬は秋から翌年の春と言われていますが、年間を通じて味の変化はそれほどありません。
タカエビの身は甘エビに似た透明感のある白身で、濃厚な甘味があり大変に美味だと言われています。
新鮮なものは生食にも適しており、刺身や比較的に大型のため背開きにして寿司タネにすると美味しいです。
また、殻が柔らかいので、焼き物にすると頭部と尾部以外はそのまま食べることができ、弾力がある身とパリパリとした殻の食感を楽しむことができます。
その他にも、茹でたり汁物にしても良いですし、唐揚げにすると1尾まるごと食べることができるので、調理法を選びません。
タカエビの値段・相場
タカエビは深海性のエビとしては漁獲量が多く、産地周辺では普通にスーパーなどにも並び、手ごろな値段で入手できます。
しかし、産地以外の地域ではあまり流通しておらず、市場への入荷も希なので卸売価格はやや高い値段が付きます。
都市部で入手しようとすると、通販を利用することになるとになると思いますが、小売価格としては1kg当たり3000円前後が相場であることが多いようです。
主な産地は静岡県、愛知県、三重県、鹿児島県などで底引き網漁やカゴ漁などにより漁獲されています。
タカエビを含むクダヒゲエビの仲間は水産資源量が多い種類で、ヨーロッパの一部の地域では漁獲されるエビのほとんどがタカエビの近縁種で占められています。
まとめ
・タカエビは体表は短い毛で覆われていて光沢はなく、体長の3倍以上はある長い触角が特徴的
・タカエビの旬は秋から翌年の春と言われていますが、年間を通じて味の変化は少ない
・タカエビは都市部だと小売価格としては1kg当たり3000円前後が相場である
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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