ヤシガニは沖縄に生息している巨大なヤドカリの仲間として有名です。
現地では珍味として重宝されているところもあり、市場でも販売されていますね。
ただ、ヤシガニは食べると危険だと言われることもあります。
今回はヤシガニは食べると危険なのか、料理や値段についてなど深掘りしていきます!
ヤシガニの生態
ヤシガニはヤシの木に上って実を落として食べるカニというイメージが強いようですが、厳密に言えばヤドカリです!
実際にはヤシの実を落とすということはしないようです。
恐らくヤシの実を食べている姿と木に登る姿から勝手にそういうイメージが付いてしまったのだと思います。笑
食べるものも基本的に何でも食べる雑食性です。
世界最大級の甲殻類であり、大きい個体では体長は40cm以上で体重は4kgを超えます。
何より驚きなのは寿命が50年以上もあるということですね!
ヤシガニの生息地
ヤシガニといえば沖縄の宮古島、石垣島、西表島というイメージがありますが、世界規模で広く分布しています。
インド洋と西大西洋に生息しており、様々な島で確認されています。
成体になったヤシガニは海を泳ぐことができないので、幼生の頃に海を漂って島々に辿り着いたのでしょう。
ただ、世界的に見てもヤシガニは希少な存在のため、様々な島で保護されているようです。
沖縄本島でも以前は絶滅してしまったと考えられていましたが、生息が確認され保護されています。
また、島によっては捕獲が禁止されています。
ヤシガニの餌
名前の通り主にヤシの実を食べますが、雑食性なので他の果物や口に入るものは何でも食べてしまいます。
カメの卵や動物の死骸、共食いをすることもあるようです…。
また、仲間同士で餌の取り合いになることもあり、その際に手に入れた餌は一人でありつくために巣に持ち帰ってから食べるそうです。笑
ヤシガニを食べると危険な理由
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ヤシガニは食用として取扱われていますが、食べると危険だと言われることもあります。
ヤシガニそのものに毒性はないのですが、ヤシガニが食べたものによっては毒を蓄積してしまう場合があるようです。
そのため、過去にはヤシガニによって中毒を起こした事例や死亡例もあります。
これらのことから素人が野生のヤシガニを捕まえて食べるのは非常に危険だということがわかりますね…。
毒の原因については沖縄に自生するハスノハギリの果実を食べることが理由だと考えられています。
その他にも魚の死骸や腐敗物、人が出した生ゴミまで食べることから体内に病原菌やウィルスを取り込んでいる可能性が示唆されています。
私も西表島に行った時にヤシガニを観察してことがありますが、腐敗した魚を食べていた姿を見ているので少し食べるのは怖いですね。
他にもシガテラ毒が原因の可能性もあるようです。
ヤシガニ料理
基本的にヤシガニは茹でて食べられることがほとんどです。
料理もカニと同じ要領で、ヤシガニを茹でたものをソースや出汁につけて食べたりします。
また、茹でたヤシガニをそばやラーメンの上に乗せた料理も沖縄では食べられるようです。
ヤシガニの販売・値段
ヤシガニはお店で食べる場合、料理にもよりますが数千円で食べることができます。
ヤシガニを丸々一匹購入する場合は大体3kgで1万円ほどです。
ただ、絶滅危惧種に指定されていることもあり、食べられる機会は少なくなっていくのではないかと思います…。
まとめ
・ヤシガニは世界最大級の甲殻類で大きいものは40cm以上になる
・食べると危険だと言われているのは食べる餌によって毒が蓄積されるから
・ヤシガニはお店では数千円で食べられ、丸々一匹では3kg約1万円ほど
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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