冬になるとあちこちで目にするようになるズワイガニ。
甘みのある脚の身や濃厚なカニみそは誰にとっても最高のごちそうですが、カニ通が身やみそ以上に夢中になるのがズワイガニの「たまご」です。
今回は、ズワイガニの卵を楽しめる「セコガニ」についてご紹介します。
セコガニの旬の時期
セコガニとは主に山陰地方で捕れるズワイガニのメスにつけられた呼び名です。
ズワイガニは雌と雄で異なる呼び名をもつことが多く、地域によっては「セイコガニ」「コッペガニ」「香箱ガニ」などの名前が付けられています。
ちなみに、同じ地域で取れるズワイガニのオスは、かの有名な「松葉ガニ」です。
オスよりも体がずっと小さく、身が食べにくいことから、オスよりも安く売られていることが多いです。
昔はオスのズワイガニを買ったおまけでついてきたこともあるというセコガニですが、近年は体に持つ「たまご」に注目が集まり、以前よりは需要が増しているといいます。
セコガニを含めたズワイガニのメスが持つたまごには、体の中にある「内子」と、体の外側に持つ「外子」があります。
内子は濃厚な味わいが人気の珍味で、カニみそと混ぜて一緒に食べると格別の味淡いが楽しめます。
外子は味よりも食感が好まれることが多く、しょうゆ漬けなどにされたものがよく販売されています。
一般的にズワイガニの旬は秋から冬にかけての、海が冷たくなる時期です。
冷たい海水にさらされることで、身の甘みや食感が一層よくなります。
セコガニは秋から冬の時期以外にも卵を体内に持っていることが多いのですが、とれたてを食べるためには、漁がおこなわれている時期である冬場を狙うのがおすすめです。
セコガニ漁の解禁と漁期間
Sponsored Link
セコガニの漁期は大変短く、1年のうちでわずか2か月間ほどしかありません。
例年であれば11月6日に漁が解禁され、年明けの1月上旬には終了となります。
同じ地域でもオスのズワイガニは3月中頃まで漁が続けられるため、セコガニはオスよりもずっと希少性が高いといえるでしょう。
冷凍やボイルされたものよりも、生のセコガニの方がずっとおいしい!という声も少なくありませんので、ぜひ漁のシーズンにはセコガニを探し求めてみてください。
水揚げされている漁港や産地で購入するのが最高ですが、近年はインターネットショッピングなどでも手にはいるようになっています。
セコガニに漁期がある理由
ズワイガニはオスもメスも漁期の制限が設けれています。
その理由は「限りある海の資源を保護し、継続的に漁がおこなえるようにするため」というものです。
ズワイガニ漁には古い歴史がありますが、需要の増加や大型漁船などの発達にともない、その漁獲量は減少傾向にありました。
制限を設けず、毎年好きなだけ漁を行っていては、いずれ日本の周りからズワイガニがいなくなってしまいます。
漁期や漁獲量、漁獲可能サイズなどに制限を定めることで、ズワイガニの過剰な採集を防いでいるのです。
これはTAC制度と呼ばれていますが、この制度ができて以降、ゆっくりと資源量は回復してきているのだそう。
メスで卵を産めるセコガニは、ズワイガニの数の回復に必要不可欠であるため、オスのズワイガニよりも漁期が短いのです。
ズワイガニのおすすめについてはこちら
まとめ
・セコガニは漁の行われている冬に食べるのがおすすめ
・セコガニの漁期は、例年であれば11月から1月上旬
・セコガニに漁期があるのは資源保護のため
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
Sponsored Link
海の幸好きの方にシェアしてこの情報を届けませんか?
記事が参考になったという方は
FBなどで「いいね!」もお願いします^^!