日本で食用にされるのカニでは最もポピュラーなカニである「ズワイガニ」。
産地によっては「松葉ガニ」や「越前ガニ」など、地名を冠したブランドガニも知られています。
ハレの日のごちそうには欠かせないズワイガニですが、そもそもどんな生き物なのかご存知でしょうか?
今回はズワイガニの生態や名前の由来についてご紹介します。
また、インターネット上に広まる『「顰蹙」と書いてズワイガニと読む』といううわさ話についても見ていきましょう!
ズワイガニの生態
ズワイガニは十脚目ケセンガニ科に属する食用ガニです。
暗褐色の体は大型になり、脚を広げるとオスでは70㎝ほどの大きさになります。
日本海や北太平洋、オホーツク海、ベーリング海など、世界の広い地域に分布しており、日本では特に頻繁に食用にされるカニです。
水深200~600メートルほどの深海を中心に生息し、貝やゴカイの仲間、時には海底に落ちてきた生物の死骸などを食べながら生長します。
生まれてから9回脱皮した「10齢」という成長段階になると、甲羅のサイズは幅60㎜ほどにまで大きくなりますが、この10齢になるまでは6~7年かかるといわれています。
日本国内のズワイガニ漁は基本的に、90㎜より小さな甲羅をもつオスのズワイガニの採取を規制しています。
そのためオスのズワイガニであれば、食卓に上るものは10年近くの歳月生きてきたズワイガニということになります。
メスはオスよりずっと小さく、オスの半分くらいの大きさです。
オスの方が身が大きいため人気がありますが、卵をもったメスは「セイコガニ」などとよばれ、また格別の味わいが楽しめます。
近縁種には同じく食用にされるベニズワイガニや、缶詰などに用いられるオオエンコウガニなどがいます。
ズワイガニの名前の由来
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ズワイガニを漢字で書くと「楚蟹」となります。
「楚」は「すわえ」と読み、これは「まっすぐ伸びた細い小枝」を意味する言葉です。
ズワイガニの脚が真っ直ぐすらりと伸びている様子が、木の枝に例えられました。
「すわえがに」が転じて「ズワイガニ」になったと考えられています。
ズワイガニを食べるときには、ぜひ脚の形に着目してみてください。
顰蹙(ひんしゅく)をズワイガニと読む?
「顰蹙」という漢字がすぐに読める人はなかなかの読書家でしょう。
これは「眉を顰(ひそ)めること」を意味し、「ひんしゅく」と読みます。
「顰蹙を買う」というような使い方をしますよね。
この漢字を読んだり書いたりできなくても、耳にしたことはあるはずです。
インターネットでこの「顰蹙」を検索すると、なぜか「顰蹙はズワイガニとよむ!」という情報が出てきます。
結論から言うと、「顰蹙」とかいてズワイガニと読むことはありません。
これはインターネットの某掲示板で、『「顰蹙」はなんと読むのですか?』という質問に対し、『ズワイガニと読みます』と答えた人がいたことから広まった誤情報。
このやり取りを面白がった人たちがその後もあちこちでネタにし続けた結果、インターネット・ミームとして残ることになってしまったのです。
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まとめ
・ズワイガニは十脚目ケセンガニ科に属する大型のカニ
・ズワイガニという名前は「すわえがに」が転じてできた
・「顰蹙」と書いてズワイガニと読むという噂話がネット上で広まったが誤り
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
→ズワイガニの価格相場はどれくらい?一匹の値段と価格推移についても
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