海に囲まれた日本においしい海産物はたくさんありますが、中でも万人に愛されているのがズワイガニです。
日本海の各地で取れるズワイガニですが、特に味の良いものには産地を冠した名前が付けられ、ブランドズワイガニとして高値で取引されています。
今回はブランドズワイガニの中でも比較的新しい名前をもつ「加能ガニ」をご紹介します。
加能ガニの旬の時期
加能ガニは石川県で取れるズワイガニのオスに名付けられたブランド名です。
この名前は平成18年に公募されてつけられたもので、「加賀」と「能登」の頭文字を組み合わせた名前になります。
海に近い石川県の町で販売されるほか、最近はインターネットなどでも購入が可能になりました。
加能ガニと認められたズワイガニには青色のタグが付く決まりになっていますので、購入の際にはしっかりとチェックしましょう。
お値段は決して安くありませんが、太い脚身のしっとりとした甘さ、濃厚なカニみそは何物にも代えがたい究極の一品です。
そんな加能ガニの旬は冬、特に12月から2月ごろの、寒さが厳しくなる時期には特に美味しくなります。
厳しい日本海の寒さにさらされたズワイガニの身は甘みが増し、プリプリとした食感も格別のものになっていくのです。
旬となる冬以外の時期、夏や秋に加能ガニを含めたズワイガニを食べようとすると、多くの場合は冷凍ものをいただくことになります。
なぜ旬を外れたズワイガニには冷凍ものが多いのでしょう?
これには、ズワイガニ漁の漁期が深くかかわっているんです。
加能ガニ漁の解禁と漁期間
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国内で行われるズワイガニ漁は11月に解禁され、翌年の3月ごろまでの約5か月間行われることがほとんどです。
加能ガニもその例外ではなく、例年11月6日に漁が解禁されます。
基本的には日帰りでの操業となり、石川県の各漁港には水揚げされたばかりの新鮮なズワイガニがずらりと並びます。
漁期は約5か月間、通常であれば3月20日まで続けられます。
まさにズワイガニの旬である厳冬期にしか漁がおこなわれていないのです。
近年は冷凍保存設備の向上で、昔よりも味が劣化しにくい保存が可能になりましたが、やはり獲れたばかりの新鮮なカニにはかないません。
せっかく食べるのであれば、旬の時期に新鮮なプリプリの加能ガニを味わいましょう。
加能ガニに漁期がある理由
それでは、なぜ高級ブランドズワイガニである加能ガニには漁期の制限が存在するのでしょうか?
理由はずばり、「資源保護」にあります。
年中制限なく漁を行っていると、カニの数がみるみる減り、あっという間に加能ガニが取れない海になってしまうことは想像に難くありません。
これは加能ガニに限ったことではなく、国内で行われるズワイガニ漁に共通して設けられている制限で、TAC制度と呼ばれています。
美味しいからといって獲りすぎることなく、適切な漁獲量を維持することで、今後も継続して冬のおいしい加能ガニを味わうことができるのです。
さらに石川県の漁協では、9㎝以下の加能ガニは獲らずに海に帰すなど、独自の規定を設けて加能ガニの資源保護をはかっています。
ズワイガニのおすすめについてはこちら
まとめ
・加能ガニの旬は漁が行われている11月から3月
・加能ガニの漁期は例年であれば11月6日から3月20日まで
・加能ガニに漁期が設けられているのは資源保護のため
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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