メバルは言わずと知れた高級魚で、特に煮つけは絶品で代表的な調理法です。
また、釣りの対象魚としても人気があり、釣り人がメバルを狙う光景は海岸沿いでよく目にします。
ここではメバルについて生態や旬の時期、販売値段、価格相場などについて紹介していきます。
メバルの生態・特徴
メバルはスズキ目メバル科に属する海水魚の1種です。
魚体は細長くて側扁しており、成魚の体長は20~30cmほど、特徴的な大きな目を持ちます。
メバルは「アカメバル」、「クロメバル」、「シロメバル」の総称で、かつては同種と考えられていました。
しかし、近年のDNA分析により別種と判明、2008年に正式に3種に分離されました。
3種の主な特徴としては次の通りです。
アカメバルは体色が赤みを帯びた褐色や黒色をしており、胸鰭の軟条(鰭にみられる筋の中で軟らかい物)の数が15本です。
クロメバルは全身が黒っぽく、胸鰭の軟条の数が16本。シロメバルは体色が薄くて灰色から淡褐色をしており、胸鰭の軟条の数は17本です。
メバルは漢字で「目張」と書き、名前の由来は大きな目が体から張り出している姿から来ています。
かつては全国的に近海で漁獲できる代表的な魚で庶民的な食材でしたが、環境の変化などの要因で数が減少し、現在では高級魚となってしまいました。
メバルはサメなどと同じ卵胎生の魚で、11月頃に交尾が行われた後にメスの卵巣内で卵をふ化させ、12~2月頃に稚魚を出産します。
メバルの生息場所
Sponsored Link
メバルは北海道南部から九州にかけての太平洋側、並びに日本海側の沿岸部に分布していて、詳しい生息場所は種類によって異なります。
アカメバルは沿岸部の岩礁帯や海藻帯に生息しており、群れを作ってカタクチイワシなどの小魚やエビなどの甲殻類を捕食しています。
クロメバルは食性は同じですが、他の2種よりも外洋に面した場所に多く生息しており、群れは作らずに単独でいることが多いようです。
シロメバルも食性は同一ですが、より内湾に多く生息しており、小さな群れを作って生活している様子が多く見られます。
メバルの旬の時期
メバルの旬は3~5月頃です。
メバルは春を告げる魚とも呼ばれていて、この時期には漁も最盛期を迎えます。
メバルの身は程よく脂がのった白身で、あっさりとしていながらも脂の旨味を感じることができるうえに、加熱してもあまり硬くなりません。
そのため、煮物との相性が良いだけでなく、新鮮で大きな個体は刺身など生食にも適しています。
また、皮にも風味があるので塩焼きなどの焼き物しても美味しく食べることができます。
さらに、アラからは良い出汁が取れるので、アラ汁などの汁物も絶品です。
メバルの販売値段と価格相場
アカメバル、クロメバル、シロメバルの3種に関しては、市場では区別されずにいずれもメバルとして扱われています。
メバルの2017年における築地市場での平均卸売価格としては1kg当たり1105円でした。
小売価格としてはサイズによって大きな差がありますが、1尾700~1700円ほどで販売されていることが多いようです。
メバルは商品価値が高い魚なので、現在でも稚魚の放流は盛んに行われています。
また、近年では養殖に成功し、まだ主流ではないものの養殖物も目に付くようになってきました。
今後、さらに養殖技術が発展すれば、メバルが再び庶民の魚に戻る日も訪れるかもしれません。
まとめ
・メバルの名前の由来は大きな目が体から張り出している姿から来ている
・メバルの旬は3~5月頃でこの時期には漁も最盛期を迎える
・メバルはサイズによって異なるが1尾700~1700円ほどで販売されていることが多い
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
カサゴは毒があるけど食べられる?刺された時の症状と処置方法は?
Sponsored Link
海の幸好きの方にシェアしてこの情報を届けませんか?
記事が参考になったという方は
FBなどで「いいね!」もお願いします^^!