居酒屋の定番メニューとなったホッケの開き。
お酒との相性も抜群ですよね。
ですがその認知度はほとんどの場合、食品として加工された状態にしか反映されていないのではないでしょうか。
今回は知っているようで知られていないホッケの特徴や生態、旬の時期、値段相場について深堀していきます。
ホッケの特徴・生態
ホッケはアイナメ科の魚で大きさは60cm程度です。
体の表面に側線が5本入り、姿形もアイナメと良く似ていますが、尾(お)鰭(びれ)の形状で簡単に識別する事が出来ます。
ホッケの尾鰭(おびれ)はアイナメのやや丸い尾鰭に比べると非常に深く切り込まれている為、鋭い尾鰭を持つ方がホッケという事になります。
他にも硬骨魚類の中では珍しく浮袋を持たないという特徴があり、比較的底生性の強い生態であるといえるでしょう。
主に水深100m前後の大陸棚に生息しており、底生生物や海底に沈降するプランクトンなど捕食します。
産卵期には水深20m前後の岩場に卵を産みつけ、孵化するまでオスがこれを守ります。
また、ホッケは3万匹~6万匹の群れでホッケ柱と呼ばれる渦巻きを発生させ、海面直下を浮遊するプランクトンを水中に引き込み捕食します。
これにより、海面上空を飛び交うカゴメなどの天敵から狙われる事なく、食事にありつける事が出来ます。
ホッケの生息場所
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ホッケの主な生息域は茨城県・対馬海峡の以北や道南の日本近海の海域。
若しくは黄海、ロシア沿海、オホーツク海、南樺太沿岸などに分布しています。
また、ホッケは大きく2種類に分類され、主に日本近海で獲れたものを真ホッケ。
北海道以北で獲れた海外産などを縞ホッケと呼称します。
国内産真ホッケの漁獲量のおよそ9割が北海道で獲れたものとなります。
ホッケの旬の時期
主に干物として出回っているホッケは年中、手に入る食材とも言えます。
しかし、そんなホッケにもちゃんと旬の時期というものが存在します。
ホッケの産卵期でもある春から夏にかけてが、最も脂の乗った時期となり、干物で食べても刺身で食べても美味であるようです。
ちなみにホッケは非常に傷みやすい為、鮮魚としての流通は大変難しく、生のホッケや刺身などは漁獲地である北海道まで行かなければ、なかなか手に入らない代物となっています。
ホッケの値段・価格の相場はいくら?
全国に流通しているホッケはそのほとんどが干物です。
前述したようにホッケは非常に日持ちが悪い為、水揚げされるとすぐに干物として加工されます。
しかし逆に言えば、そのおかげでいつでもどこでも安全に食せる海産物として定番化したとも言えます。
そんなホッケの干物、最近では乱獲や海温の上昇などで漁獲量が減少し、価格が高騰しているようです。
現在、居酒屋などでのホッケの開きの末端価格は一枚あたり600円~900円程で、店によって、真ホッケと縞ホッケの差別化を図り、価格に反映しているようです。
また、通販用の宅配などで扱われているギフト用や食卓用の価格は真ホッケがkg単価で2,600円~5,000円程。縞ホッケが同じくkg単価で1700円~2,600円程となっています。
ホッケの価格高騰はしばらく続くようです。
かつて、流通や冷凍技術が発達していなかった頃、日持ちの悪いホッケは産地での消費がほとんどでした。
国内最大の産地、北海道では雑魚扱いだったホッケがいつしか鯛や鰻などと肩を並べる程の高級魚となりうる日も近いのかもしれません。
まとめ
・ホッケはアイナメ科の比較的大きい食用とされている魚
・ホッケの旬の時期は春から夏にかけて脂が乗っているとき
・ホッケの値段相場は2600~5000円となっている
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