海底や海中に大きな体を広げ、ときに悠々と泳ぐエイの仲間。
中でも特に大きく、ダイバーなどにも人気が高いのがオニイトマキエイ、通称マンタです。
緩やかな動きで巨体を操り、海の中を自由に動き回るその不思議な姿は、多くの人の心をつかんで離しません。
今回は、このオニイトマキエイの生態や生息地などについてご紹介します。
オニイトマキエイの生態
オニイトマキエイは軟骨魚綱トビエイ目トビエイ科に属するエイの仲間で、サメなどと同じ軟骨魚の一種です。
世界にエイの仲間は500種以上が知られていますが、オニイトマキエイはその中でも最大級の大きさになるエイです。
一般的には「マンタ(Manta)」の名前で知られています。
性格は穏やかなものが多く、海中でダイバーなどに出会った際には自ら人間の方に近づいてくるほど好奇心が旺盛です。
人になれている個体であれば、しばらくの間一緒に海中遊泳を楽しむこともできてしまいます。
体が大きく、近づいてくるとなかなかの迫力がありますが、餌は海中に漂うプランクトンですので、怖がる必要はありません。
体色は基本的に背中側は黒、腹側は白で、平べったいひし形のような形をしており、長い尾がのびています。
左右の大きな鰭を上下に動かしながら、ゆったりと海中を飛ぶように泳ぎます。
のんびりしたイメージの強いオニイトマキエイの遊泳ですが、餌となるプランクトンがたくさんいるところでは何回も旋回したり、速度を上げて泳ぐことも。
また、まれに海面からジャンプし、空中へ身をさらす行動も知られていますが、なぜこのようなことをするのかは分かっていません。
オニイトマキエイの生態については、まだまだ謎が多いのが現状です。
オニイトマキエイの生息地
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オニイトマキエイは熱帯や亜熱帯の海を中心に生息しています。
フィリピンやインド、メキシコ、ブラジルなどの国では漁獲されていますが、個体数の減少が著しいことが報告されており、将来的な絶滅が心配されているんです。
多くの場合表層付近を漂い、遊泳速度も遅いため、漁師の恰好の的になってしまっています。
日本では昔から、「石垣島周辺の海にオニイトマキエイが生息している」といわれてきました。
ところが近年の調査により、これまでオニイトマキエイとみなされていた個体の中には近縁な別の種が紛れ込んでいることが判明しました。
この、オニイトマキエイによく似たエイは「ナンヨウマンタ」と名付けられています。
石垣島周辺を含めた日本近海の海にいるのは、ほとんどがオニイトマキエイではなくナンヨウマンタだということが報告されているんです。
オニイトマキエイの最大の大きさ
とにかく大きいことで知られるオニイトマキエイですが、どれくらいのサイズまで成長するのでしょうか?
一般的な個体は横幅が3~5mほどですが、それよりも大きくなる例がみつかっています。
2015年にペルーの沖合で、それまで見つかっているオニイトマキエイの中でも最大級の個体が捕獲されました。
このオニイトマキエイは横幅が約8m、体重はなんと1tを軽く超える個体でした!
これ以前にも横幅が8mをこえ、体重は3tほどにまで成長した個体も発見されています。
まとめ
・オニイトマキエイは軟骨魚綱トビエイ目トビエイ科に属するエイの仲間
・オニイトマキエイは熱帯や亜熱帯の海を中心に生息している
・オニイトマキエイの大きさは一般的に横幅が3~5mほどだが、8mくらいになるものもいる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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