ジェンツーペンギンは南極周辺を主な生息地とするペンギンの仲間です。
頭にはまるでヘアバンドのように見える特徴的な白い帯模様があり、見分けやすいペンギンでもあります。
今回はそんなジェンツーペンギンの生態や性格、ヒナなどについて紹介していきます。
ジェンツーペンギンの生態
ジェンツーペンギンは鳥綱ペンギン目ペンギン科アデリーペンギン属に分類される生き物です。
南極周辺の海に分布し、繁殖はフォークランド諸島やサウスジョージア・サイスサンドウィッチ諸島、南極半島の一部など、南極や南アメリカ大陸に近い島々で行います。
生息地によって、キタジェンツーペンギン(ノーザンジェンツーペンギン)とミナミジェンツーペンギン(サウザンジェンツーペンギン)の2亜種に分けて考えられることがあります。
背中や頭部、フリッパーの上面は黒く、腹部は白色、くちばしの両側や後ろ脚は鮮やかなオレンジ色です。
頭には、片方の目の上から頭頂部を通過し反対側の目までつながっている白い帯状の模様があります。
また、目の周りにはアデリーペンギンと似たような、白いアイリングがあることも特徴です。
種名にある「ジェンツー(Gentoo)」とはポルトガル語で「異教徒」のこと。
頭の帯模様がターバンを巻いた異国人に例えられたのだそうです。
繁殖期以外は繁殖地に近い海で過ごし、オキアミなどのエサをとらえて生活しています。
ジェンツーペンギンはペンギンの仲間の中で最も早く泳ぐことができるといわれており、泳ぎの速さは時速36㎞にもなるといわれているんです。
繁殖期には小石を丸い土手のように積み上げて、タマゴを抱卵するための巣をつくり、10月から11月頃産卵します。
ヒナがかえるのは抱卵が始まってから約1か月後。
寿命は20年前後と考えられています。
ジェンツーペンギンの性格
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ジェンツーペンギンの性格は一般的に「穏やか」だといわれます。
仲間同士の小さないさかいはあるものの、基本的には控えめな気質で、人間が巣に近づくと逃げていってしまうこともあるそうです。
この性格から、ジェンツーペンギンには「オンジュンペンギン(温順ペンギン)」という別名があるほどなんです。
ジェンツーペンギンの大きさ
ジェンツーペンギンの体長は50㎝以上、時には90㎝ほどにも生長する、ペンギン類としては中型~大型の種です。
体重は5㎏から8.5㎏ほどになります。
大型種であるコウテイペンギン、オウサマペンギンに続いて3番目に大きくなるのがこのジェンツーペンギンなのです。
亜種間の比較をすると、ミナミジェンツーペンギンはキタジェンツーペンギンよりも大型になる傾向があります。
ジェンツーペンギンの赤ちゃん
ジェンツーペンギンのヒナは背中が灰色や茶色、腹部は白のふわふわした羽毛に覆われています。
ふ化してから1か月間ほどは親が交代で世話をし、毎日餌をもらいます。
その後はヒナだけが集まる集団「クレイシ」を形成し、親が採餌に行っている間、ヒナ同士は身を寄せ合って親を待つのです。
約3か月かけて大きくなったヒナは羽が生え変わると、海へ独り立ちしていきます。
まとめ
・名前の由来は頭の帯模様がターバンを巻いた異国人に見えたことからポルトガル語で異教徒という意味の『ジェンツー』が使われた
・ジェンツーペンギンは穏やかな性格で基本的には控えめな気質のため、人間が巣に近づくと逃げていってしまう
・ジェンツーペンギンの体長は50㎝以上、時には90㎝ほどにも生長する、ペンギン類としては中型~大型の種
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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