ホタテの生態と旬の時期は?販売値段と価格相場はいくら?

ホタテは食材として広く普及している代表的な貝です。

新鮮なものは寿司のタネや刺身でも美味しく頂けますし、干物はお酒との相性が抜群に良く親しまれています。

ここでは生態や食材としての価値などホタテの生態旬の時期販売値段価格相場についてご紹介しましょう。

ホタテの生態・特徴

ホタテ(標準和名:ホタテガイ)はイタヤガイ目イタヤガイ科に属する二枚貝の1種です。

殻の大きさは最大で20cmほどで形は扇形。二枚の殻の間で色や大きさが異なることもホタテの特徴です。

野生下で通常、下を向いている方の殻は若干大きく少しの膨らみを持つのに対し、上を向く方の殻は平坦で日に当たる時間が長いため色が濃くなります。

殻の色について、養殖物は海中に吊るして管理するので、この限りではありません。

殻の中央に大きな閉殻筋(貝柱)を持ち、その周囲を取り囲むように外套膜(貝ひも)が上下の殻の内側に付着しています。

外套膜にある黒点はホタテの目で、数は上下で合わせて約80個に達します。

色の判別はできませんが、光の明暗で外敵の存在を察知することが可能です。

 

蝶番(ちょうつがい)の付近にある、黒色から灰色をした部位は中腸線(ウロ)と呼ばれる消化器官です。

この部位にはホタテが摂取したプランクトンからの毒素や、カドミウムなどの重金属類が生物濃縮により蓄積されているので食用には適しません。

これらの毒性物質は他の部位に影響することはないので、中腸線さえ取り除いてしまえば安全に食べられます。

産卵期は3~5月頃までで地域により差があります。

天敵はヒトデ、ミズタコ、オオカミウオなどです。

特にヒトデに襲われた際は、殻を勢いよく開閉して海水を噴射し、泳いで難を逃れようとします。

ホタテの生息場所

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千葉県以北の太平洋沿岸部と能登半島以北の日本海沿岸部から北海道、千島列島、カムチャッカ半島にかけて分布していますが、商業漁業として成立するのは三陸海岸以北です。

水深10~30mほどの浅い砂地に生息し、植物プランクトンなどを捕食しています。

ホタテの旬の時期

ホタテの旬の時期は年に2回訪れます。

まずは産卵期前の12~2月頃で、この時期のホタテは産卵のために栄養を蓄え生殖腺が発達します。

生殖腺の発達とともに体全体が大きくなるので、貝ひも付きで食すのに向いています。

次の旬の時期は産卵期が終わった5~8月頃で、この時期は貝柱が1年で最も大きくなります。

貝柱の発達にともない甘味物質のグリコーゲン含有量も最大になるので、特に貝柱が美味しい時期です。

ホタテの販売値段と価格相場

ホタテの産地は主に北海道と青森県・岩手県・宮城県の三陸地方です。

北海道は天然物が多く漁獲され、三陸地方では養殖が盛んに行われています。

ホタテは天然物と養殖物の間に味の差がほとんどなく、年間を通して漁獲された天然物・養殖物と、それらの加工品が安定して流通しており価格もお手頃です。

2017年の築地市場での卸売価格としてはホタテ1kg当たり600~800円程度でした。

小売価格としても殻付きの活きホタテで、1kg当たり900円前後から購入が可能です。

殻の大きさが10cm未満の稚貝だとさらに安価ですが、加工品となると話が違ってきます。

殻をむいてボイルしたものや貝柱のみを冷凍したものなどは、小売価格で1kg当たり3000円以上の値段で販売されていることが多いようです。

まとめ

・ホタテの殻の大きさは最大で20cmほどで形は扇形の二枚貝

・ホタテの旬の時期は産卵期前の12~2月頃

・ホタテの販売値段は小売り価格で3000円ほどの相場で販売されている

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