日本の水族館や動物園で一番多く飼育されているペンギンはフンボルトペンギンです。
ペンギンの仲間の中でも、日本の気候で飼育しやすいという特徴があり、1915年に国内で初めて飼育されたペンギンでもあります。
今回はそんな身近なフンボルトペンギンの生態と性格、最大身長、赤ちゃん紹介します。
フンボルトペンギンの生態
フンボルトペンギンは鳥綱ペンギン目ペンギン科ケープペンギン属に分類される生き物です。
南アメリカ大陸のチリ北部から中部にかけての沿岸や、ペルーの沿岸に分布しています。
頭部や背中、フリッパーは黒く、腹部は黒い斑点のある白色です。
胸に1本の帯状の模様が入りますが、これは他の種とフンボルトペンギンを見分けるポイントになります。
くちばしは黒ですが、頭に近い付け根の部分がピンク色をしています。
餌は主に魚類で、イワシやサンマなどを捕食します。
他のペンギン類と同様に泳ぎがうまく、1分以上もの潜水が可能です。
1月から2月ごろには羽が生え交わる換羽の時期がありますが、その期間に限っては水中での狩りを行うことができません。
換羽の期間は2~3週間に及びますが、その間は食事をとれないため、陸地で眠って過ごす時間が多くなります。
繁殖期は特に決まっていないと考えられており、飼育下でも一年中繁殖する様子が見られます。
4月から5月に繁殖することが多いといわれていますが、自然界での生態はあまり調査が進んでいないのが現状です。
基本的には一夫一妻制で、どちらかが命を落とさない限りは毎年同じペアで繁殖を行うことが多いといいます。
フンボルトペンギンの性格
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国内ではかなりの数が飼育されているフンボルトペンギンですが、その性格は警戒心が強く、臆病です。
特に野生下では人間が近づくと離れていってしまうことが多いといい、自然界でのフンボルトペンギンの生態調査が進まない理由の一つになっています。
繁殖地ではコロニーをつくるため、同種の仲間とは近い距離にいますが、お互い積極的に争うことは少ないといいます。
フンボルトペンギンの大きさ
フンボルトペンギンは体長が約70㎝ほどで、ペンギンの中では中型の種といえます。
ペンギン類最大の大きさになるのはコウテイペンギンで体長が約1.2m、最小はコガタペンギンで約40㎝ほどです。
フンボルトペンギンの赤ちゃん
フンボルトペンギンのヒナはとても小さく、生まれたばかりの時の体重は100gに満たないほどで、人の片手に乗ってしまうくらいの大きさです。
大人のような腹部の帯模様は見られませんが、全身がふわふわとした褐色から灰色の羽毛でおおわれています。
コウテイペンギンやオウサマペンギンのヒナは一か所に集まり「クレイシ」という集団をつくって寒さをしのぎますが、フンボルトペンギンのヒナはクレイシをつくらず、親と一緒に過ごします。
国内では飼育環境が整っており、各地の水族館や動物園で繁殖に成功することが多いです。
実はこの繁殖の成功率の高さは、フンボルトペンギンの「増えすぎ」問題にまで発展しており、一部では繁殖を抑えるための対処まで取られているのです。
まとめ
・フンボルトペンギンの胸には1本の帯状の模様が入り、ココが他の種と見分けるポイント
・フンボルトペンギンの性格は警戒心が強く、非常に臆病
・フンボルトペンギンは体長が約70㎝ほどで、ペンギンの中では中型の種
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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