水族館で愉快なショーを見せてくれるアシカは、子どもにも大人にもなじみの深い海生哺乳類の一つ。
海中を魚のように泳ぎ回る姿はとても美しく、多くの人を魅了します。
今回はアシカの種類や生態、名前の由来、寿命などについてお届けします。
ぜひ水族館や動物園でアシカを見る前にご一読ください!
アシカの生態
アシカは哺乳鋼食肉目(ネコ目)アシカ科に属する海生哺乳類です。
ひれ状になった四肢と滑らかな体で、海中をすいすいと泳ぎまわります。
「アシカ」と名前の付く生物は1種類ではありません。
アシカ属に分類されるのはカリフォルニアアシカ、ガラパゴスアシカ、ニホンアシカの3種類。
これに加え、別の属に分類されるニュージーランドアシカとオーストラリアアシカがいます。
アシカ科にはアシカ以外にもトドやオタリアが含まれており、これらはアシカと似た姿かたちをしています。
ニホンアシカは名前の通り、日本近海に生息していたアシカでしたが、1975年の目撃情報を最後に記録が途絶えており、絶滅した可能性が高いと考えられています。
水族館などで飼育されているアシカのほとんどはカリフォルニアアシカです。
カリフォルニアアシカの場合は6月前後に繁殖期を迎えますが、この時期にはメス複数頭にオス1頭で構成される「ハーレム」をつくります。
交尾に成功したメスは11か月ほどの妊娠期間を経て、1匹だけ子どもを産むのです。
水中では動き回る魚やイカなどを上手にとらえ、餌とします。
アシカの毛はなめらかで、水中で抵抗を受けにくい体になっています。
水中生活に適したアシカは、時には時速30㎞ほどのスピードで泳ぐこともあるんです。
また、餌を探すために水中のかなり深いところまで潜ることもできます。
カリフォルニアアシカは潜水の際、わざと心拍数を落としエネルギーを節約することで、約10分も潜り続けられるといいます。
アシカの生息地
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カリフォルニアアシカはアメリカ・カリフォルニア州沿岸などの太平洋西岸などに生息しています。
ガラパゴスアシカはガラパゴス諸島周辺です。
ニュージーランドアシカはニュージーランド近海、オーストラリアアシカはオーストラリア南西や南部の海に生息しています。
生息地の海岸や浜辺では、アシカが群れを成して休んでいることも少なくありません。
野生のアシカの姿を一目見てみたい!という人は、上記の地域のアシカスポットを探してみましょう。
アシカの名前の由来
アシカという名前は「葦(あし)+鹿(しか)」から来たという説があります。
「葦が生えているようなところに住んでいる、鹿に似た生き物」だと考えられていたといわれています。
漢字でアシカは「海驢」と記載されますが、「驢」はロバを意味する漢字です。
「海に住んでいるロバ」という発想も面白いですね。
アシカの寿命
アシカの寿命は25年、もしくは30年ほどであるといわれています。
自然界に生息する個体は、小さなころに外敵に襲われるなどして早くに命を落とすものも少なくありませんが、飼育されている個体は30年以上生存した例もあります。
アシカを見る機会があったら、飼育員さんにその年齢を聞いてみるとよいでしょう。
まとめ
・アシカ属に分類されるのはカリフォルニアアシカ、ガラパゴスアシカ、ニホンアシカの3種類
・ アシカは葦が生えているようなところに住んでいる、鹿に似た生き物だと考えられていた
・アシカの寿命は25年、もしくは30年ほどであるといわれている
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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