サケとシャケって何で二つの言い方があるのだろうか?
ふと思った疑問ですが、一つの言葉も深掘りしてみると意外と面白かったりします。
今回は素朴な疑問である『サケ』と『シャケ』の違い、どっちの言い方が正しいのかについて掘り下げていきましょう。
また、『サーモン』との違いも見ていきます^^
目次
鮭(さけ)の特徴
まず始めに生物・魚類としての鮭(さけ)について見ていきましょう。
サケは、サケ目サケ科サケ属の魚のことです。
サケは川で産まれてから稚魚に成長すると海へと出ていくのが特徴です。
そして、1~6年の海洋生活で成熟した個体は自分が生まれた川へと戻り産卵活動を行います。
サケとシャケの違いー言い方はどっちが正しいのか
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結論を始めからいってしまうと『サケ』と『シャケ』どちらでも読み方としては正しいようです。
また、どちらも同じ魚のことを意味するので違いは読み方だけと言えます。
個人的には『サケ』は生きている魚のことを指して、『シャケ』は食材として出てくるものを指すイメージですけどね~
『焼き鮭』と書かれたら『やきじゃけ』って読みますし!笑
ちなみに辞書とか図鑑などでは『サケ』という表記になっています。
どちらも正しいし、大きな違いはないけれども、
このように読み方が2つできてしまったのかについては諸説あるようです。
読み方がわかれた理由として言われる諸説
【方言説】
読み方が分かれた理由として、よく言われる説が『江戸弁の方言』だったというものです。
江戸弁を使う人々は『サ行』の発音が苦手なことから訛って『シャケ』と呼んでいたとか…
しかし、前述のとおり日本全国で『シャケ』と使われる方が圧倒的な多数なので、江戸弁から派生したかどうかは定かではありません。
【生きている状態か調理された状態で変わる説】
語源というよりも定義に近いかもしれませんが、
生きている魚の状態だと『サケ』
調理され食用となったものを『シャケ』
と言った説もあるようです!
恐らくですが、魚のサケと食材としてのシャケを区別するために作られたのではないかと思います…
理由としては浅いですが、個人的にはこの区別の仕方が一番ピンときますね。
【アイヌ語説】
アイヌ語では鮭のことを『シャケンベ』というようです。
厳密に言えば、鮭ではなく鱒(ます)のことを表す言葉ですが、分類上では同じものを指します。
なので説としてはサケをシャケと言うようになった一つの説として唱えられているようです。
ただ、アイヌの読み方が日本全国に浸透するかという点ではやや弱い説かもしれません。
サケ派とシャケ派どっちが多い?
読み方問題について最後はどちらの方が読み方としてメジャーなのか?
サケと読む人とシャケと読む人どちらが多いのかについては調査が行われています。
マルハニチロホールディングが実施した『魚食文化に関する調査』(2014年4月)によると、
『サケ』…38.2%
『シャケ』…61.8%
という結果になっており、『しゃけ派』の方に軍配が上がっています。
また、地方によってはこの数字は多少変わるようですが『シャケ派』の方が多数派のようです。
個人的には『サケ』だと『酒』と同じ読みで区別しづらいから、便宜上『シャケ』と読む人が多いのではないかと思っています^^
サーモンとは?
さて、サケについて色々と話してきましたが『サーモン』という呼ばれ方もありますよね。
一応サケは英名では『サーモン』と言います。
しかし、一般的にサーモンと呼ばれて流通しているのは『トラウトサーモン』という魚のようですね。
トラウトサーモンの特徴
トラウトサーモンとは、ニジマス(鱒)を海で養殖したもののことを指します。
そのため、厳密に言うと『トラウトサーモン』は養殖されたニジマスであってサケではないのです…^^;
めちゃめちゃややこしいことになっています。
サケとサーモンの違い
サーモンはサケの英名であったり、サーモントラウトのことを指したりとややこしいですが、一つわかりやすい違いがあります。
それはサケは生食ができず加工する必要があるが、サーモンは生食ができるという違いです^^
同じことを表すものでも日本語ではなく、横文字で使う言葉なのが略されたりするのでだいぶごちゃごちゃしていますね…
まとめ
・サケとシャケという読み方に明確な違いはなく、どちらも正しい読み方である
・読み方が分かれた理由は諸説あるが明確な理由は不明
・サーモンは英名でのサケを表したり、サーモントラウトのことを指したりと言葉が混同している
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