メリベウミウシの生態と捕食の仕方は?飼育方法の販売値段についても

近年人気が高まっている「ウミウシ」はその鮮やかな色合いとかわいらしい見た目から「海の宝石」などともいわれ、ウミウシグッズや写真集などが販売されるほどの過熱ぶりとなっています。

そんなウミウシの仲間に「メリベウミウシ」という生き物がいるのですが、皆さんは名前を耳にしたことがあるでしょうか?

メリベウミウシはとっても面白い生態を持つウミウシの仲間なんです。

今回はそんなメリベウミウシ生態捕食の仕方、飼育方法販売値段についてご紹介します。

メリベウミウシの生態

メリベウミウシは腹足鋼メリベウミウシ科に属するウミウシの仲間です。

腹足鋼は貝の仲間が属する分類群ですが、メリベウミウシの貝殻は退化してしまっており見つけることはできません。

もともとムカデメリベやヒメメリベ、クロメリベという複数の種がまとめてメリベウミウシと呼ばれていましたが、近年は再分類がなされ上記の3種に独立しています。

ムカデメリベは日本海側の青森以南、太平洋側の房総半島以南で見ることができます。

ヒメメリベは主に太平洋側の中部以南で見られることが多いようです。

なめくじのような淡い黄色~茶褐色の柔らかい体をもち、背中には縦に長い旗のような突起が6~7個ついています。

この突起はとれやすく、触っているとポロリと落ちてしまうこともしばしばです。

頭は頭巾のような形になっており、口がとても大きく広がるようになっています。

体をくねらせて海中を泳いだり、海底を這いながら餌を探して暮らしています。

ムカデメリベの体長は10㎝以上になりますが、ヒメメリベは4㎝程度にしかなりません。

日本には近縁種であるヤマトメリベも分布していますが、ヤマトメリベは体長が50㎝以上になることもある大型種です。

メリベウミウシの捕食方法

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メリベウミウシは肉食性で、小さなエビやカニなどの甲殻類をとらえて食べます。

ウミウシの多くは動きが遅く、海綿や海藻などほとんど動かないものを食べますが、メリベウミウシは動く甲殻類を捕まえる巧みな技を持っているのです。

捕食対象を見つけると、メリベウミウシは泳いで近づき、口を大きく広げて獲物を上から包み込んでしまいます。

頭の形が大きく変わってしまうほど口を開いて餌をとらえるその様子は、まるで妖怪か地球外生命体のようです。

獲物を口の中に入れてしまうと、巾着のようにその口を閉じます。

もう獲物は逃げ出すことができず、そのままメリベウミウシのおなかの中へと入っていくのです。

メリベウミウシの飼育方法

ウミウシは海の生き物ですので、家庭で飼育するにはきれいな海水か人工海水を使用しなくてはなりません。

大き目の水槽で定期的に水を交換しながら飼育します。

水質の悪化や水温の上昇には弱いので、十分な注意が必要です。

餌は活きた小さなヨコエビやブラインシュリンプなどを与えます。

他のウミウシと同様の飼育設備が推奨されますが、もともとウミウシの飼育は全般的に難しく、短命に終わってしまうことが少なくありません。

メリベウミウシの販売値段

メリベウミウシがペット用として販売されていることはあまり多くありません。

販売されている場合、個体のサイズにもよりますが1000円以上はするようです。

販売業者でも長期間飼育することが難しい生き物ですので、手に入れたいと思ったら自分で海に入って捕まえる方が早いかもしれません。

まとめ

・メリベウミウシの捕食方法は口を大きく広げて獲物を上から包み込んでしまう

・元々ウミウシは短命で飼育自体が難しいが人工海水で短期飼育は可能

・メリベウミウシの販売されていることは珍しいですが値段は1000円程度

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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