メジナは釣りの対象魚としての人気が高く、メジナ釣り用の釣り竿も数多く市販されています。
一方で、食材としてはあまり人気がなく市場にはほとんど流通していません。
ここではメジナについて生態や旬の時期、販売値段、価格相場などについて紹介していきます。
メジナの生態・特徴
メジナはスズキ目メジナ科(イスズミ科)に属する海水魚の1種です。
体色は腹側は銀白色をしており、背中側は黒色を基調に青味がかる個体もいます。
魚体は強く側扁して楕円形をしており、成魚は最大で60cmほどになりますが、よく釣れる個体は40cm程度までです。
口先はそれほど突き出さず頭部は丸みを帯びたフォルムで、顎にはあまり硬くない櫛状の刃が並んでいます。
漢字では「目近魚、眼仁奈」などと表記し、名前の由来は口と目が近いことから来ています。
メジナは水温に応じて食性が変化することが知られており、水温が高い時期は動物質のものを、水温が低くなると植物質のものを捕食します。
産卵期は2~6月頃で、その時期には稚魚が潮溜まりや流れ藻の周辺で、群れを成している様子を見ることが可能です。
メジナは釣魚としては絶大な人気を誇り、同種を対象とした数多くの釣り大会も開催されています。
また、磯釣り用の釣り竿には、メジナの別名である「グレ」を冠したものも数多く販売されています。
メジナの生息場所
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メジナは国内においては北海道南部から沖縄にかけての沿岸部に生息していますが、琉球列島ではあまり見ることができません。
国外では朝鮮半島南部から中国、台湾にかけての沿岸部に分布しています。
比較的浅い海の岩礁帯に生息しており、夏場は甲殻類や多毛類などの動物質の餌を食べ、冬場は海苔などの海藻を捕食していることが知られています。
メジナの旬の時期
メジナの旬は11~2月頃です。
メジナは季節によって食性が変化する魚で、動物質の餌を摂る夏場は磯臭さが強くなり、味が落ちると言われています。
一方、植物質の餌を摂取している冬場は臭みも少なく、春先の産卵に備えて身に脂がのっているので、美味しく食べることができます。
メジナの身は透明感のある白身で、血合いが少なく加熱してもあまり硬くなりません。
冬のメジナで新鮮なものは生食にも適しており、他にも焼き物や汁物など調理法を選びません。
夏場のものは臭みが強いので生食はせずに、香草やスパイスなどを使った焼き物や煮物にした方が良いでしょう。
また、骨があまり硬くないので、ブツ切りにした身を揚げただけでも美味しく食べることができます。
メジナの販売値段・価格相場
メジナは釣魚としては人気がありますが、食材としては地域的なもので市場にはほとんど流通していません。
産地で消費されてしまう傾向が強いので、特に内陸部のスーパーなどの小売店ではあまり見かけないと思います。
港町以外で入手しようとすると、産地から直送している通販などを利用する必要がありますが、市場に流通していない理由が食材としての需要の低さに起因するものなので、価格はそれほど高くはありません。
小売価格としては1kg当たり1300円前後が相場であることが多いようです。
まとめ
・メジナは漢字では「目近魚、眼仁奈」などと表記して口と目が近いことが名前の由来
・メジナは植物質の餌を摂取している冬場は臭みも少なく、春先の産卵に備えて身に脂がのっている
・メジナは小売価格としては1kg当たり1300円前後が相場
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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