ズワイガニの中でも最高級の品質を誇る松葉ガニは、山陰地方の各漁港で水揚げされます。
贈答用にも珍重され、まさに「冬の味覚の王様」といっても良い貫録をもつ松葉ガニですが、漁期や漁獲量に制限があることを皆さんはご存知ですか?
今回は、ごちそうの代表・松葉ガニの旬の時期や漁期などについてお届けします。
松葉ガニの旬の時期や漁の情報を知って、最高の松葉ガニをゲットしましょう!
松葉ガニの旬の時期
松葉ガニはズワイガニの中でも山陰地方で水揚げされ、厳しい検査を潜り抜けたものにつけられるブランド名です。
旬の時期は日本海側に生育するズワイガニの旬と一致します。
1年で最もおいしく松葉ガニが食べられるのは12月から2月ごろの厳冬期。
冬の寒さが厳しくなるほど、身の甘みが増します。
松葉ガニを選ぶ際には、甲羅に黒く丸いイボのようなものがあるものを選ぶのもおすすめ。
イボのようにみえるものは「カニビル」といい、カニの甲羅につく生き物の跡です。
カニの身やみその中に入ることはなく、ついていても人体に影響はありません。
むしろ、カニビルのついている甲羅をもつカニは、最後に脱皮してから長い時間が経過していることを意味しています。
脱皮した直後のカニは身が水っぽくなってしまいますが、時間がたつほど身が詰まり、味もよくなっていくんです。
やや味のうすい、脱皮の後の若いカニは水ガニとよばれ、大人の大きなオスの松葉ガニの1/5~1/10というお値段で購入できます。
鍋の具材にするときなどは、この水ガニを選んでみるのもおすすめします。
松葉ガニ漁の解禁と漁期間
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松葉ガニの漁は例年11月6日に解禁され、3月20日ころまで行われています。
親になるメスのカニについては漁期が短く、11月6日から12月31日までのことが多いです。
また、オスの若いカニ(若松葉ガニ、水ガニ)についてはさらに漁期が短く、1月20日から2月28日ごろに漁がおこなわれます。
また、漁の期間だけでなく、各漁船の漁獲量やサイズによる漁獲制限も定められています。
国で定められた規制だけでなく、水揚げが行われる県や漁業団体ではさらに厳しい独自の規制を設けているところも多く、産地によって差があります。
以上の漁期以外の期間に手に入る松葉ガニは、冷凍ものか“いけす”で生かされていたものです。
近年は冷凍や河口の技術が発達したため、冷凍ものでも文句なしにおいしく食べることができるようになりました。
とはいえ、摂りたての新鮮な松葉ガニはまた別物。
産地におもむいて、水揚げされたばかりの松葉ガニを味わう旅もよいでしょう。
松葉ガニに漁期がある理由
松葉ガニを含めたズワイガニには漁獲量の規制が設けられています。
TAC制度(漁獲可能量制度)といい、採りすぎによって個体数が極端に減少することを防ぐためのルールです。
継続的に漁ができるよう、漁期・漁獲量・サイズなどを制限して資源の保護をはかっています。
美味しい松葉ガニをこの先も長く味わうためには、とても大切なルールなんです。
近年は漁獲量が減少傾向にあるため、さらなる漁期・漁獲量の制限が課される日が来るかもしれません。
松葉ガニを手に入れたら、貴重なその身をじっくり味わいましょう。
ズワイガニのおすすめについてはこちら
まとめ
・松葉ガニの旬は冬
・松葉ガニの漁は例年であれば、オスが11月6日~3月20日、メスが11月6日~12月31日
・資源保護のため、漁期や漁獲量が定められている
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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