タコの有名な種類となるとマダコとミズダコです。
普段食べるときはどちらなのか区別するよう意識しませんよね。
見た目は似ていますが、両種は全く違う生き物なんです!
今回はそんなマダコとミズダコの違いや見分け方について深掘りしていきます!
マダコとミズダコの見分け方は?
マダコもミズダコも同じタコの仲間ですが、種類が違います。
この2種類の大きな違いはサイズです。
マダコは腕を含めた大きさは約60cm程度ですが、ミズダコは最大で腕を広げると3-5mにもなります…。
体の形状にやや違いがあり、頭の部分を見るとマダコはツルッとしています。
それに対してミズダコはヒダヒダが特徴的なので比較的簡単に見分けられるはずです。
また、身体的特徴以外にも様々な違いがあります。
それぞれの種類について見ていきましょう。
マダコ
日本で言う『タコ』というとマダコのことを指すことがほとんどです。
浅い岩礁にも生息しているので磯遊びをしている時に見つけることもできます。
ただ、体の色や突起の長さを変えることができるので、外敵がいると擬態して隠れてしまいます。
基本的には夜行性で昼間は岩の間に身を潜めて、夜に甲殻類や二枚貝を捕食します。
マダコの生態
マダコは春から夏にかけて交尾し、楕円形の卵を一度に数万~数十万個生みます。
メスは卵が孵るまで餌を摂らずに卵の下に留まり、外敵を追い払いつづけるのです。
母マダコの子供への愛がすごいですね!
1ヶ月もすると卵から子供のタコが生まれてきます。
孵化を見届けると安心してなのか、ほとんどの母マダコは孵化直後に死んでしまいます。
生まれた子供達はしばらく海流に乗って分布を広げます。
その後海底に定着してからは2~3年ほどで成長して最大60cmほどまで成長するそうです!
その後は繁殖を終えると寿命を迎えます。
マダコの生息域
マダコは世界各地の熱帯・温帯海域に広く分布しています。
日本でもよく見られ、瀬戸内海の明石沖のマダコは珍重されていますね!
岩礁やサンゴ礁などの物陰を好むので蛸壺漁法が主流です。
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ミズダコ
ミズダコは世界最大のタコのため別名オオダコと呼ばれています。
大きなタコの足の刺し身が出たときは、大体ミズダコと考えて良いです。
また、吸盤が非常に大きいのも立派な特徴ですね。
足を広げると3~5mにもなり、最大記録では体長9.1mにもなった事例があります!
大きなミズダコは非常に危険でダイバーが襲われて溺死したことも…。
ミズダコの生態
ミズダコは主にケガにやタラバガニなどの大型甲殻類や魚、貝類を捕食して生活しています。
かなりの大食漢で手当たり次第捕獲して食べてしまうそうです…。笑
これだけ大きな体になれる理由は寒い海に生息するからだと言われています。
寒海には生息できないタコとの競争がなくなり、餌も豊富にあることから大型化したそうです。
天敵はイルカやラッコ、アザラシなどの哺乳類、サメなどの大型魚類です。
しかし、ミズダコが巨大な場合は逆に捕食してしまうとか…。
ダイビング中には遭遇したくないですね><
これだけ大きくなるのに寿命は他のタコと変わらず、2~3年ほどだと考えられています。
マダコと同じように母ミズダコが子供が孵るまで見守り、生涯を終えるそうです。
ミズダコの生息域
先ほど少し出てきたようにミズダコは寒い海域に生息しているタコで、日本では主に北海道や東北で捕獲されています。
北海道や東北ではマダコの代わりによく料理に用いられています。
味も全く違うの?
マダコもミズダコも料理として用いられています。
ミズダコはマダコに比べて皮膚以外にも肉質が柔らかいので水っぽいです。
そのため、マダコの方が美味しいとよく言われます。
ミズダコは名前の通り柔らかいので刺し身で食べた時の歯ざわりが良いです。
基本的にどちらも刺し身やたこ焼き、ゆでダコ、しゃぶしゃぶ、酢だこ、塩辛などに利用されています。
まとめ
・マダコは最大でも60cm程度の大きさで日本にも広く分布している
・ミズダコは最大9mにもなった事例があり、体全体が比較的柔らかい
・味はマダコの方がコクが強いため美味とされている
マダコはペットとして飼育できる?販売値段とエサは何をあげるの?
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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