白くふわふわとした毛に包まれ、キャラクターなどでも姿を見ることのあるゴマフアザラシ。
大人になると白い毛はなくなってしまいますが、穏やかに見える表情や愛嬌のある行動が人気の海生哺乳類です。
今回はそんなゴマフアザラシの生態や性格、寿命や値段についてご紹介していきます。
ゴマフアザラシの生態
ゴマフアザラシは食肉目(ネコ目)アザラシ科ゴマフアザラシ属に分類される哺乳類です。
名前の通り、ゴマにたとえられる黒い斑点が背中全体に見られます。
生まれたばかりの個体は成獣と違い、全身が白色やクリーム色の産毛に包まれていますが、この毛は生後2~3週間で抜け落ちてしまいます。
体長は1.8mほど、体重はオスで150㎏ほど、メスで120㎏ほどまで成長しますが、アザラシの中では中くらいの部類に入るようです。
繁殖行動を行うのは3~4月ごろ。
約1年間の妊娠期間を経て、翌年の春に子どもを1匹だけ産み落とします。
生まれたばかりの子どもは体長70から90㎝ほどと、大人の半分ほどしかありません。
出産や子育てを行うのは、なんと「流氷の上」です。
冬から春の間は流氷の移動とともに群れも移動する習性があります。
食べ物は魚類に加え、エビなどの甲殻類、タコやイカなどの軟体動物など幅広く口にします。
陸上での移動は腹を擦りながらゆっくりと移動するゴマフアザラシですが、水中ではかなりの速度で泳ぎまわり、上手に獲物を捕らえるのです。
なんと水深30mほどまで潜り餌を探すといわれています。
ゴマフアザラシの生息地
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ゴマフアザラシの生息場所はオホーツク海やベーリング海を中心とした北の海です。
日本では北海道北部の海岸に野生のゴマフアザラシがやってくることがしばしばあります。
北海道稚内市の港では冬の間越冬に来たゴマフアザラシを見ることができるようです。
ごく一部の個体は中国の渤海や黄海にも生息しています。
ゴマフアザラシの性格
個体差もありますが、ゴマフアザラシの性格はよく「おっとりしている」とか、「おとなしい」といわれます。
水族館などで飼育されているものでは、飼育員によく慣れ、人懐っこい様子が見られる個体も少なくないようです。
ところが、野生で生き延びているゴマフアザラシではかなり神経質で臆病な個体も多いのだそう。
いつ外敵に襲われるかわからない環境では、危険を察知する能力が欠かせないのです。
飼育個体ののんびりした性格は可愛らしいですが、それが自然界で通用するとは限りません。
ゴマフアザラシの寿命
ゴマフアザラシの寿命は30年から35年ほどといわれています。
しかし、野生では子どものうちにシャチなどの餌食になってしまうこともしばしば。
厳しい自然環境下ではすべての個体が長生きできるわけではない、と言えるでしょう。
ゴマフアザラシの値段
水族館などで人気者のゴマフアザラシですが、展示用として取引される場合は1頭当たり80万円以上の価格がつくともいわれています。
また、ゴマフアザラシは北海道などで野生の個体に出会うこともできますが、鳥獣保護法によって保護されているため、捕獲などの行為は原則禁止されています。
とてもかわいらしい見た目のため、ペットとして飼ってみたい!という方もいますが、そのハードルはとても高いのです。
まとめ
・ゴマフアザラシはアザラシの中では中くらいの部類に入る仲間
・ ゴマフアザラシの寿命は30年から35年ほどと言われている
・ゴマフアザラシは展示用として取引される場合は1頭当たり80万円以上の価格がつくといわれている
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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