カツオノカンムリの生態と生息地は?毒性と刺されたときの対処法

海水浴の時に気を付けたいハプニングの一つが、クラゲなどの刺胞動物に刺される事故。

楽しい海辺での時間が痛くつらい思い出にならないよう、気を配りたいですよね。

今回は刺胞動物の中でもご存知の方が少ないカツオノカンムリという生き物の生態生息地毒性刺された時の対処法ご紹介します。

遊泳中はもちろんのこと、浜辺に上がっていても刺される可能性のある危険生物です。

カツオノカンムリの生態

カツオノカンムリは刺胞動物門のヒドロ虫鋼花クラゲ目ギンカクラゲ科に属する生き物です。

※上記写真のカツオノカンムリにはウミウシがくっついていました。

分類群の名前だけを見るとクラゲの仲間と考えられますが、海でよく見るミズクラゲなどとは大きく異なる体を持っています。

ヒドロ虫鋼の生き物は、ヒドロ虫という小さな個体が集まって形成されているのです。

カツオノカンムリの体は楕円の形をした青色の「水平板」という構造体によって海面に浮いています。

直径5㎝ほどの水平板の中には気体が入っているため、海中に沈まず浮遊することができるのです。

その下には摂餌の時に働く「栄養体」と、餌をとらえる「感触体」が連なっています。

感触体は触手のようなもので、その先端には毒のある刺胞をもっています。

水平板の上、海面に出ている部分には三角形をした薄い板状の構造物が天に向かって起立しています。

これはヨットや帆船と同じく、風を受けて推進力を生み出す「帆」の役割を果たすものです。

実は、カツオノカンムリにはほとんど遊泳能力がなく、感触体や栄養体では推進力を生み出すことができません。

水平板によって海面に浮き、風を受けることで海から海への移動を行っているのです。

この特徴から、英語ではカツオノエボシのことを「by-the-wind sailor」と呼んだりもします。

カツオノカンムリの生息地

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カツオノカンムリは主に暖かい外洋、特に黒潮の流れる海域に生息しています。

通常であれば日本の沿岸ではそれほど見られない生き物ですが、台風など南の方から風が強く吹くような時には風に流され、太平洋の沿岸に大量に流れつくこともあります。

カツオの群れが見られる時期に流れ着くことが多いため、このような名前となりました。

カツオノカンムリと同様に、カツオの時期に日本に流れ着く生き物に「カツオノエボシ」がいます。

これもカツオノカンムリと同じく、ヒドロ虫鋼に属する生き物です。

 カツオノカンムリの毒性

カツオノカンムリの刺胞に刺されると、強い痛みを感じます。

時に死亡してしまうこともあるカツオノエボシの毒よりは毒性が低いといわれていますが、それでもかなりの痛みを覚えることに変わりはありません。

海水浴中はもちろんのこと、浜辺に打ち上げられているカツオノカンムリにも注意が必要です。

死んでもしばらくは刺胞から毒針が発射される可能性があるため、見つけても安易に触ってはいけません。

カツオノカンムリの水平板は目の覚めるような鮮やかなブルーをしており、帆がちょこんと付いたその形にも興味がそそられます。

小さなお子さんなどが誤って触らないよう気を配りましょう。

カツオノカンムリに刺されたときの対処法

刺胞動物に刺されたら、まずは海水で患部を洗い流すことが大切です。

初めから真水で洗うと、塩分濃度の変化が刺激となり、刺胞からの毒針の発射が促されてしまう可能性があります。

もし触手などが肌にくっついてしまっているようであれば、こすらないよう、そっと取り除きましょう。

症状が軽ければ市販のステロイド剤などが効果的ともいわれますが、薬選びに自信がなかったり、不安な点があれば皮膚科の医師に相談するのがお勧めです。

 まとめ

・カツオノカンムリはカツオノカンムリの体は楕円の形をした青色の「水平板」という構造体によって海面に浮く

・カツオノカンムリの刺胞毒に刺されると、強い痛みを感じる

・カツオノカンムリに刺された場合痛みが伴うので、不安な点があれば皮膚科の医師に相談する

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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