四方を海で囲まれた日本にはたくさんの水族館があり、その数は世界でもトップレベルだといわれています。
近年、水族館の展示で人気を集めているのがクラゲ。
美しい見た目や、ゆっくりとした鵜戸気に癒される!と、年代を問わず多くの人に人気です。
今回は、そんな注目のクラゲの仲間でも特に美しいと評判の「ハナガサクラゲ」についてご紹介します。
ハナガサクラゲの生態や、華やかな見た目に隠された強い毒についてもお届けしますよ~
ハナガサクラゲの生態
ハナガサクラゲは淡水クラゲ目ハナガサクラゲ科に属するクラゲです。
直径が5~10㎝ほどの傘から、10本ほどの長い触手と、100本を軽く超える短いこん棒状の触手がのびます。
クラゲ好きの中では、ハナガサクラゲは非常に美しいことで有名です。
半透明の傘に入る褐色のラインや、傘内部に見えるオレンジ色の十字模様、短い触手の先端は紫色や黄緑の蛍光色を呈し、まるで傘につけられた飾りのよう…
とても自然界に存在するとは思えない配色とデザインです。
この美しい姿から、「はながさ(花笠)」クラゲという名前になりました。
日本では春から初夏の時期、本州中部から九州沿岸にかけての海に現れます。
やや深い海の、しかも海底付近を好んで生息するため、あまり頻繁に見かけるクラゲではありません。
水族館などでは展示用にハナガサクラゲを求めることがありますが、その際は底引き網などにかかった個体が持ち込まれているようです。
ハナガサクラゲの毒性
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「美しいバラには棘がある」というように、きれいなハナガサクラゲにも決して侮れない毒があります。
ハナガサクラゲのもつ触手には毒が仕込まれている刺胞という細胞があり、刺胞にふれると毒が相手に向かって発射されるのです。
その毒性は比較的強く、人間が刺された場合はかなりの痛みを感じます。
普段はこの毒を使って魚などの獲物を麻痺させ、とらえているんです。
美しい見た目でつい触ってみたくなってしまいますが、決して触らないようにしましょう。
ハナガサクラゲの毒による死亡例はないといわれていますが、激痛をわざわざもらう必要はありません。
ハナガサクラゲに刺されたときの対処法
もしハナガサクラゲに刺されてしまった場合はどうしたらよいでしょうか?
これは他のクラゲ全般に言えることですが、海中でクラゲに刺された場合は、ひとまず落ち着いて陸に上がってください。
痛みに驚いてパニックになり、そのままおぼれてしまうのが何よりも怖いんです。
自分が陸にいて、家族が知人が海でクラゲに刺されたようなときは、冷静になれるよう声をかけてあげてくださいね。
陸に上がったら刺された場所を確認し、海水で患部を優しく洗います。
この時ごしごしとこすったり、真水で患部を洗ってしまうと、それが残った刺胞から毒が発射される刺激となり、症状が悪化する危険性がありますので気をつけましょう。
もし触手やクラゲの体の一部が残っていたら、直接触らないよう、ピンセットやタオルなどでそっとつまんで取り除いてください。
その後、腫れや痛みがそれほどでなければ、安静にして様子をみましょう。
強い痛みや腫れが長く続いたり、体の異変を感じるようであれば、念のため病院へ行って医師の診断を仰いでください。
とくに、以前同じクラゲに刺された経験がある場合は、必ずそれを医師に話します。
同じ毒に対する2度目以降の被害は「アナフィラキシーショック」という重大な症状を引き起こす可能性があるためです。
まとめ
・ハナガサクラゲは淡水クラゲ目ハナガサクラゲ科のクラゲ
・ハナガサクラゲのもつ独は強く、刺されると激痛を感じる
・ハナガサクラゲに刺されたら患部を洗い、痛みや腫れが続くようであれば病院へ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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