ニュージーランドには離島を含め、たくさんのペンギンが暮らしています。
数の少ない貴重な種が間近で見られることもあり、ペンギン好きの人にとっては1度は訪れてみたい国ではないでしょうか?
ニュージーランドのお札にもペンギンの図柄が採用されており、国にとってペンギンがどれほど大切な存在かがうかがえます。
ニュージーランド5ドル紙幣に印刷されているペンギンは、「キンメペンギン」という希少種です。
今回はキンメペンギンの生態と性格、大きさや赤ちゃんについて紹介していきます。
キンメペンギンの生態
キンメペンギンは鳥綱ペンギン目ペンギン科キンメペンギン属に分類される生き物です。
キンメペンギン属はこの1種のみで構成されています。
ニュージーランド南島の海岸やスチュワート島、キャンベル島、オークランド諸島に生息している、ニュージーランド固有種です。
ペンギンの仲間には繁殖期の前後だけを繁殖地で暮らし、それ以外の時期は遠方の海で生活するものが少なくありませんが、キンメペンギンは1年中繁殖地とその周辺で生活します。
背中やフリッパーの上面は黒色、腹部は白色、頭部には黄色の羽毛が生えています。
目の周囲から後頭部にかけて、淡い黄色をした帯のような模様があるのが最大の特徴で、この見た目から「キガシラペンギン」という別名で呼ばれることもあります。
前頭部から頭頂部にかけての毛には黒いすじのような模様も入ります。
キンメペンギンは海岸に近いところにある草や低木の茂みなどに巣をつくり、子育てを行います。
もともと、海岸に近い森の中に巣をつくる種でしたが、人間によって森林が伐採され巣作りに適した場所が激減してしまった過去があります。
個体数は激減し、海岸付近のわずかな茂みを探してなんとか生き延びている状況です。
また、人間の持ち込んだネコに捕食されたり、漁師の網にかかるなどの事故が少なくなく、ペンギン類の中では特に深刻な絶滅の危機にある種なんです。
キンメペンギンの性格
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キンメペンギンの性格については「警戒心が強い」といわれることが多いです。
用心深く、人間などの見慣れない存在を確認すると近づいてこなくなってしまいます。
一方でニュージーランド本島から離れた島に住むペンギンは、人間に接する機会が少ないせいか、人が近づいてもそれほど気にしないといわれています。
環境によって自分たち以外の生物に対する反応が変わるようです。
キンメペンギンの大きさ
キンメペンギンはペンギンの中では「中型」といわれるような大きさです。
体長は66~78cmほど、体重は5~8㎏ほどになります。
大きな個体では80㎝を超える大きさになるものもいるようです。
フリッパーの大きさは20㎝ほどと、体長の3分の1ほどの大きさになります。
キンメペンギンの赤ちゃん
キンメペンギンのメスは9月ごろに2個の卵を産みます。
両親によって1か月ほどの間抱卵されたのち、両方の卵からヒナがかえります。
生まれてすぐのヒナは全身が茶色の羽毛で覆われていますが、1年ほどすると大人と同じくらいのサイズになり、色も親に似てきます。
大人になったばかりの幼鳥は頭の黄色や帯模様がはっきりせず、成長するとともに色味がはっきりとしてくるのです。
まとめ
・キンメペンギンの性格は警戒心が強く、人間などの見慣れない存在を確認すると近づいてこない
・キンメペンギンは体長は66~78cmほど、体重は5~8㎏ほど
・キンメペンギンは全身が茶色の羽毛に覆われているが1年ほどで大人のペンギンの色になってくる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コウテイペンギンの生態や性格は?最大身長など大きさや赤ちゃんについても
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