透明な体や、水中をふわふわと漂う優雅な動き…クラゲは男女を問わず癒しを与えてくれますよね。
近年は水族館などでも展示されることが増え、ちょっとしたブームが起きています。
美しいクラゲはたくさんいますが、中でも透明な体をたくさんの触手が優雅さを際立たせる「カミクラゲ」は、展示されれば注目を一挙に集める人気のクラゲです。
今回はそんなカミクラゲの毒性とその成分、刺されたときの対処法について紹介していきます。
カミクラゲの生態
カミクラゲは花クラゲ目カミクラゲ科に属するクラゲの一種です。
名前の由来は、傘の周りから垂れ下がるたくさんの細い触手にあります。
高さ約10㎝、直径約6㎝ほどの傘の縁からでる長い触手が泳ぐたびにゆらゆらとたなびき、その様子が長い髪のように見えることから「カミクラゲ」という和名が付けられました。
この触手は若い時には比較的短く、老齢になるにつれて長くなるようです。
触手の根元には赤い眼点があり、光をとらえています。
体全体は透明に近い薄い緑色をしており、非常に繊細なガラス細工のような印象を与えます。
よく観察すると、透明な傘の内部にはとても複雑な構造物を見ることができます。
傘の下部から傘の内部中心に向かって細長くのびているのが、カミクラゲの口です。
その口の周囲には細い管が毛細血管のように取り巻いています。
これは体の中心から放射状に伸びた4本の管(放射管)が枝分かれしたもので、青白い色をしています。
成熟した個体であれば、傘の中にはコイルのように曲がりくねった4本の管が見られますが、これは生殖腺です。
生息地は日本沿岸、青森から九州にかけての太平洋側を中心とし、入り江や内湾など波の静かなところで確認されます。
冬から春にかけて出現することが多く、時には大量発生することもあるようです。
その美しさから、水族館などで展示されることも増えてきていますが、実はカミクラゲ自体はまだ謎の多いクラゲです。
その発生過程ややポリプの状態は確認されておらず、飼育法や繁殖法も確立していません。
未知の部分が多く神秘的なところも、優雅なカミクラゲの魅力の一つといえるでしょう。
カミクラゲの毒性
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カミクラゲも他のクラゲ同様に、触手には毒をもっています。
しかしながら、その毒性は大変弱いようで、刺されてもあまり問題にならないほどです。
刺されたとしても痛みをほとんど感じないといいます。
そもそも発生する時期が限られていることもあって、「カミクラゲに刺された」という報告自体が多くありません。
毒の成分などについての情報もあまり知られていないようです。
カミクラゲに関してはその毒性や対処法、生態などの研究がほとんど進んでいない、というのが現状といえるでしょう。
カミクラゲに刺されたときの対処法
先述の通り、カミクラゲに刺されたという報告はほとんどありません。
そのため、刺されたときの対処法などの情報もなかなか見つからないようです。
毒性が弱く、それほど強い痛みを引き起こすわけではないようなので、刺された患部は引っかいたりせず、海水で洗って様子を見ましょう。
もし強い痛みを感じたり、体調に異変が起きるようであれば病院へ行き、医師の診断を受けるのをおすすめします。
まとめ
・カミクラゲは花クラゲ目カミクラゲ科のクラゲ
・カミクラゲの生態にはまだわかっていないところが多い
・カミクラゲの毒性は低く、刺されてもそれほど心配しなくてよい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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