知り合って間もない知人や友人との会話で「あなたはイヌ派?それともネコ派?」なんていう話をしたことはありませんか?
どちらも私たちの生活に身近なペットですが、なにかと対立して扱われることの多い動物ですよね。
ネコの名前を冠した海の動物に“ネコザメ”がいることはよく知られていますが、実は、サメの仲間には“イヌザメ”もいるんです!
今回はイヌザメの生態や生息地などの情報をお届けします。
イヌザメの生態
・イヌザメ(144㎝ インド洋や太平洋西部)
(Brownbanded bamboo shark
144㎝ Indian Ocean and the western Pacific Ocean) pic.twitter.com/owZlyrM4ey— サメbot【Shark-bot】 (@sharkisamazing) September 20, 2021
イヌザメはテンジクザメ目テンジクザメ科に属するサメの一種です。
この不思議な名前は、イヌザメの泳ぐ様子からつけられました。
イヌザメは海の底を移動することが多く、胸びれを動かしながら這うように進みます。
この姿が「地面のにおいをかぎまわりながら歩く犬の様子」によく似ていることから、イヌザメという名前がつけられたのです。
もっとも、移動するのはもっぱら夜間で、昼間は岩陰やサンゴ礁の隙間でじっとしています。
子どものころの体色は黒と白の大きな縞模様ですが、成長するにつれ全身が灰褐色になっていきます。
白黒がはっきりした個体はまだ若い個体とみなしてよいでしょう。
肉食性で、海底を歩く甲殻類をとらえたり、魚を食べて成長します。
口の付近には短いひげのようなものが2本生えていますが、これは海底の獲物を探すときにセンサーのような役割を果たしています。
繁殖方法は卵生で、メスは1度に2個産卵します。
卵はなんと半透明になっており、光にかざすとイヌザメの幼魚が大きくなっていく様子がよく観察できるんです。
孵化間際の卵の中にいる小さなイヌザメを見ると、生命の神秘を感じてしまいます。
運が良ければ水族館などでその様子を見ることができるでしょう。
性格はとてもおとなしく、ダイビングなどで出会ったとしても人間に危害を加えてくることはほとんどありません。
体が頑丈なことから、ネコザメ同様に水族館などで飼育されていることが多い魚です。
海水アクアリウムをもっている方であれば飼育することもできるようですが、寿命は5年ほどといわれていますので、長いお付き合いになることを想定して購入しましょう。
イヌザメの生息地
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イヌザメはサンゴ礁のあるような暖かい海を好んで生息します。
インド洋や太平洋西部の熱帯域などが主な生息地です。
比較的水深の浅いサンゴ礁やタイドプールなどにいることが多いので、バカンスで海外のビーチリゾートを訪れた際には野生の個体を見ることができるかもしれません。
前述のようにおとなしい性格ですので、見つけてもこちらから驚かせるようなことはせず、優しく見守ってあげてください。
なお、一部の国ではイヌザメを漁獲し食用にしているそうです。
イヌザメの最大の大きさ
イヌザメは卵からかえった時点で15㎝前後の大きさです。
一般的には100cm近くまで成長しますが、大きいものでは140cmほどの大きさになったものが確認されています。
ネコザメも一般的には100cmほど、大きなもので120cmほどといわれていますので、イヌザメとおおむね同じような大きさといえるでしょう。
哺乳類のイヌやネコとは似ても似つかない見た目ですが、水族館などで見かけた際にはぜひ注目してみてください。
まとめ
・イヌザメはテンジクザメ目テンジクザメ科に属するサメの一種
・イヌザメの生息地は主にインド洋や太平洋西部の熱帯域
・イヌザメの大きさは100cmほど。大きなもので140cmほど
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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