皆さんはクラゲを食べたことがありますか?
日本でも獲れる食用クラゲに「ビゼンクラゲ」という種がいます。
コリコリとした独特の食感が楽める珍しい食材で、一部の国では高級食材として大変人気があるんです!
今回はそんなビゼンクラゲの生態と生息地、食用の料理について紹介していきます。
ビゼンクラゲの生態
ビゼンクラゲは根口クラゲ目ビゼンクラゲ科に属する大型のクラゲです。
直径が50cm以上、ときには1m近くにもなる傘からは8本の口腕が生えています。
傘は白っぽいのに反し、口腕は全体的に赤から褐色に近い色をしており、その大きさも相まって水中でもよく目立ちます。
有明海ではその色味からビゼンクラゲを「アカクラゲ」と呼んでいますが、地域によっては紫色に近い個体や、青っぽい個体が確認されることもあり、体色については同種内でもかなりの幅があるようです。
ビゼンクラゲと人間とのかかわりの中で特筆されるべきなのが「食用にされる」という点でしょう。
クラゲの仲間にしては珍しく、ビゼンクラゲには毒がありません。
水揚げされたビゼンクラゲは石灰やミョウバンにつけられたのち、乾燥させたり塩漬けにしたりすると食べることができるようになります。
傘や口腕は寒天質でプルプルとしており、歯ごたえ抜群!
特に中華料理では高級食材としての地位を確立しています。
日本でもビゼンクラゲは古くから知られており、古くは奈良時代に朝廷へ献上された痕跡があるようです。
また、江戸時代には毎年のように幕府へ献上されていたという記録もあり、昔から食用としての価値が認められていたことがうかがい知れます。
なお、ビゼンクラゲの近縁種にはあの有名な「エチゼンクラゲ」がいます。
エチゼンクラゲは大量発生すると国内の漁業に大変な打撃を与える巨大なクラゲです。
一部では食用にされていますが、ビゼンクラゲに比べると食用への加工に手間がかかることが問題になっています。
積極的に食用にされるクラゲはビゼンクラゲくらいだと考えてよいでしょう。
ビゼンクラゲの生息地
Sponsored Link
ビゼンクラゲの主な生息地は中国や韓国の沿岸、そして日本の本州、九州沿岸です。
瀬戸内海にも生息し、「備前」という名前からもわかるように、備前地方(岡山県南部)の特産品だったこともありました。
現在、食用のビゼンクラゲは、佐賀県の有明海で水揚げされたものを中心に購入できるほか、中国産の輸入品も流通しています。
国内の漁は夏に行われますが、塩漬けになったものが年中購入できますよ!
ビゼンクラゲの料理
コリコリとした食感が楽しいビゼンクラゲは、風味がほとんどないので、様々な食材に合わせることができます。
販売されているものの多くは塩漬けの状態ですので、塩抜きをしてから使いましょう。
一般的には、サラダや酢の物にしていただくことが多いです。
ゴマ油などを使って中華風の味付けをし、キュウリなどと和えれば相性抜群!
また、中華料理では炒め物の具材としても使われるようです。
アイデア次第でいろいろなアレンジが効きそうですね。
最近はインターネットショッピングなどを利用することで、簡単にビゼンクラゲを買えるようになりました。
ぜひ1度試してみてください!
まとめ
・ビゼンクラゲは根口クラゲ目ビゼンクラゲ科のクラゲ
・ビゼンクラゲの主な生息地は中国、韓国、日本の本州や九州沿岸
・ビゼンクラゲには味がないが、食感を生かした酢の物やサラダによく使われる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
Sponsored Link
海の幸好きの方にシェアしてこの情報を届けませんか?
記事が参考になったという方は
FBなどで「いいね!」もお願いします^^!