ウニといえば日本の海産物の中でも代表的な高級食材です。
世界にはたくさんのウニがいますが、食用にされる種類は限られており、日本では主に4種類のウニが食べられています。
その中でも、日本の沿岸部に広く生息するムラサキウニは、バフンウニより安く味わうことができる、庶民に優しいウニなんです。
今回はそんなムラサキウニの生態や味、旬の時期や値段相場について深堀していきます。
ムラサキウニの生態・特徴
ムラサキウニはホンウニ目ナガウニ科に属し、日本の本州以南の沿岸では普通に見られるウニです。
日本海側では青森より南、太平洋側では茨城県より南に分布しており、中国の南部や台湾でも見ることができます。
殻の直径は5~6㎝、殻の高さは3㎝ほどですが、長い棘を多数持つため、実際のサイズはもっと大きく見えます。
全体に濃い紫色をしていますが、黒っぽく見えることも少なくありません。
海藻を中心に食べて成長しますが、死んだ魚や人でも食べる雑食性です。
昆布などの養殖をしているところではムラサキウニが食害を起こすことがあります。
日本ではムラサキウニにバフンウニ、エゾバフンウニ、キタムラサキウニを加えた4種のウニが主に食用にされています。
バフンウニとエゾバフンウニの生殖巣は赤みが強く「赤うに」と呼ばれるのに対し、ムラサキウニとキタムラサキウニは淡い黄色をしており、「白うに」と呼ばれます。
ムラサキウニの味
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一般的にムラサキウニの味はバフンウニ(赤うに)よりもさっぱりとしており、「淡泊な味わい」や「上品な味」と表現されることが多いです。
濃厚な甘みのあるバフンウニやエゾバフンウニに比べるとあっさりしていますが、その食べやすさを好む人もいます。
ムラサキウニとキタムラサキウニの味は似ていますが、キタムラサキウニの方がムラサキウニよりも大きな可食部を持っています。
ムラサキウニの旬の時期
ムラサキウニの旬は6~8月です。
この時期は産卵期にあたり、生殖巣がもっとも発達しているため栄養価も高く、サイズも大きくなります。
バフンウニの旬は3~4月ですので、ちょうど時期をずらしておいしいウニを味わうことができます。
採取されたうには、殻がついたままであったり、むき身のまま加工しない「生うに」に始まり、むき身を塩水につけた「塩うに」、ミョウバンで洗浄して型崩れを防止した「板うに」など多様な形で流通します。
生うには日持ちしないため、ウニの産地などで食べられることが多いです。
ムラサキウニの値段・相場
ムラサキウニは、バフンウニなどよりも安く手に入れることができます。
メーカーや加工法、品質、季節、包装などによって値段は大きく変わりますが、国産の生ウニでは100gで3000円以上、高級なものであれば8000~10000円ほどです。
チリなどの南米から輸入されているものであれば、生うにでも100gあたり1000円前後で入手できます。
現在ムラサキウニの養殖をする計画も進められているため、将来的にはもっと手に入りやすい食材になるかもしれません。
まとめ
・ムラサキウニの味はバフンウニと比較して『淡泊な味わい』『上品な味』と表現されることが多い
・ムラサキウニの旬は6~8月で生殖巣がもっとも発達しているため栄養価も高く、サイズも大きくなる
・ムラサキウニの値段・価格の相場は国産の生ウニでは100gで3000円以上、高級なものであれば8000~10000円ほど
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最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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