ブラックタイガーエビは大衆的なエビで、内陸部のスーパーなどで見かけることも珍しくありません。
クルマエビの仲間としては最大の品種で、東南アジアで養殖されたものが常に輸入されており、私たちの食卓を支えてくれています。
ここでは食材として大変に重要なブラックタイガーエビについて、生態や旬の時期などをご紹介します。
ブラックタイガーエビの生態・特徴
ブラックタイガーエビはエビ目クルマエビ科に属するエビの1種です。
基本的には海水生ですが環境への適応力が強く、汽水域や淡水でも生きることができます。
成体の体長は30cmほどに達するクルマエビ科の中では最大の品種で、これまでに体長36cm・体重600gという超大型の個体も確認されています。
体色は暗灰色を基調に、不鮮明な黒色の縞模様が入ります。
また、生きている間や新鮮な個体は、歩脚と腹脚に黄色の縞模様が入ることが特徴です。
ブラックタイガーエビは標準和名ではウシエビ(牛海老)と言い、牛のように大きくなることから名付けられました。
成長が早いこともあり養殖が容易なことから、東南アジアを中心に養殖業が1つの産業と化しており、日本をはじめ世界各地に輸出されています。
日本のエビ輸入量の4割を同種が占める食用として大変に重要な品種です。
ブラックタイガーエビは稚エビの頃はマングローブ林などの汽水域で生活し、成長するにしたがって深場へと移動していきます。
食性は藻類や多毛類、貝類などを食べる雑食性です。
ブラックタイガーエビの生息場所
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ブラックタイガーエビは国内においては東京都から沖縄県にかけての太平洋側に分布しています。
国外では台湾から東南アジア、オーストラリア北部に加え、インド洋からアフリカにかけて分布しており、その生息域は広いです。
沿岸部にある浅場の砂泥底に生息しており、時に汽水域や河川の淡水域でも見ることができます。
ブラックタイガーエビの旬の時期
ブラックタイガーエビは、養殖物が年間を通して絶えず輸入されているので、旬の時期は通年です。
また、天然物と養殖物で味の差はないとも言われています。
生のブラックタイガーエビは黒色を帯びていますが、火を通すと全身が薄い赤色になります。
その身は甘味が強くて火を通すと適度に締まるので、エビ類特有の弾力のある歯ごたえを楽しむことが可能です。
流通しているものは、冷凍された輸入物がほとんどなので生食には適しませんが、加熱する調理法とは相性が抜群です。
特に揚げ物とは相性が良くてエビフライはもちろんのこと、天ぷら専門店ではエビの天ぷらにブラックタイガーエビをメインに使用している店舗もあります。
ブラックタイガーエビの値段・相場
ブラックタイガーエビは国内にも生息しているものの、生息域の北限に当たるために個体数がもともと少なく、国産のものが市場に流通することはほとんどありません。
現在、市場に流通しているブラックタイガーエビはほぼ全てが東南アジアで養殖されたもので、それらが定期的に輸入されているので価格も落ち着いています。
内陸部の一般的なスーパーなどでも見かける大衆的なエビで、値段の相場としては1kg当たり3000~4000円で販売されていることが多いようです。
まとめ
・ブラックタイガーエビは標準和名ではウシエビ(牛海老)と言い、牛のように大きくなることから名付けられた
・ブラックタイガーエビは、養殖物が年間を通して絶えず輸入されているので、旬の時期は通年
・ブラックタイガーエビの値段の相場としては1kg当たり3000~4000円で販売されている
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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